冬野菜の準備が進みません。

2015年07月23日(木) 野菜を育てること

今日もシトシトと雨が降りますね。

せっかく予報では台風後は晴天続きとなっていたのに、これではなかなか仕事がはかどりません。。
仕事というのは、冬野菜の準備のことで、種まきはハウスなどで蒔いて、苗も育っているのですが、これからその苗が大きくなった時に植え付ける畑の準備が全然進みません。

あらい農園では、除草剤を一切使わない栽培方法をしているので、いかに草との戦いを避けるかに重点を置いた栽培をしています。
その一つにマルチと呼ばれるビニールを肥料がすき込まれた畝に被せるという方法があります。また、その畝と畝の合間の通路にも草が容赦無く生えてくるので、そこも防草シートというものをひいてしまいます。
畑なのに土が見えない状態にしてしまうので、少し味気ないですが、本当に草はやっかいで、適度な草なら良い効果もあるのですが、そうは言ってられない程の草が生えるのです。

まともに戦っていては、野菜の世話が一切できないくらいになるので、戦わない方法を模索しています。
これは除草剤があれば、そこに植わっているもしくは種を蒔いた野菜には抵抗性のある種類の除草剤をかけてしまえば、簡単ではあるのですが、それはしたくないのでしません。
以前は市場出荷用の野菜は慣行農法で栽培もしていたので、例えばほうれん草は種を蒔いたあとの、ほうれん草の属するアカザ科には抵抗性がある種類の除草剤を畝にかけていました。そうすると、ほうれん草は発芽してくるけれど、他の種類の雑草は一切生えてきませんでした。

これが無農薬だと、同じように蒔いてから、その度ほうれん草の列の間を鍬か小さい専用の機械を通して、除草作業を行うことになります。または、あらい農園でもしているのですが、太陽熱消毒という事をします。

これは、あらかじめ肥料を入れて畝が作れている状態のところに、少し水分が含まれている状態の時にマルチと同じように、透明なビニールをピッタリと被せて密封するというやり方です。
こうすることで、真夏の炎天下では、ビニールの内部の温度が高くなり蒸されて、草の種も菌も死んでしまい、一定期間後にそれを剥がしてから種まきをすると、その畝には新たに蒔いた種しかいないことになるので、草が生えてこないようにできるという技術です。

とても手間だし、マルチも透明ビニールも突風が吹いたら吹き飛ばされてものすごく面倒くさいことになるのですが、こんな手間をしてでも、後あと雑草と戦うことに比べたら楽だと思うので、今はこの方法をメインに栽培をしているというところです。

 

この作業を今さに冬野菜のためにしなければならないのですが、この雨続きで土がぬかるんでおり、トラクターなどの機械が畑に入れずに一向に進みません。。

早く晴天が続く日になって欲しいものです。

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