台風の被害を受けて、色々と考えます。

2015年08月30日(日) 考えごと

先日の台風15号であらい農園にも被害が少しありました。

今回の台風は風が猛烈だったので、心配はしていましたが、去ってから畑に行くと…残念ながら色んなとことに傷跡が残っていました。

日本で農業をするからには、これは覚悟しなければならないわけでして、この年に数回来るかもしれない台風に備えるのは、仕事なわけです。

そう考えると天候とはいえ、これに対策ができていないのは、やはり自分に責任があるとしか言いようがありません。。

 

被害はというと。

茄子が傷だらけになるのは仕方ないことで、ゆさゆさ揺られて周囲の葉にこすれて傷だらけになってしまいます。これはもう傷のついた実は全てとってしまって、また新しく成ってくれるのを待つのみです!

ゴーヤの支柱が根こそぎ倒れたり、張っていたマルチが剥がれてしまうなどもありました。
他にも、細かい被害もちらほらと。

驚いたのはオクラが折れたり曲がったりしていた事です。
オクラの株は結構丈夫なので、簡単には折れないと思っていたし、風でなびいてポキッと折れるような事は今まで一度もなかったので。

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手前のオクラは曲がった状態から、また再び上へと伸びています。右の奥のオクラは先がお折れてしまいました。

「雨も風も今年は天候に泣かされるなぁ」と近所の方とも話していたのですが、本当に今年はそうですね。

被害を受けた野菜が順調だったら収穫して売上になっただろうと言うこともそうですが、何よりも土作りから肥料を入れて、世話をしてきて大きくなったそこまでの努力がいとも簡単になくなってしまうというのがダメージになります。

農業4年目ですが、これまでも天候の他にもカラスや鹿やイノシシなどに荒らされたり、また自分の失敗でその作物が全滅という事は実は結構ありまして、その度に挫けそうになるのですが、それにも少しずつ慣れてきたように思います。

辛いのは変わらないのですが、そこからまた立ち上がる時の馬力みたいなものが少し強くなったというか。心の持ち方が上手になったというか。

基本的には、凹んでいても事態は何も良くならない、という事ですので。

 

かの昔から、百姓仕事はこういった自然災害に泣かされてきたわけです。

上手くいかない事もある。という当たり前の気持ちを持って、自分にも人にも、おおらかにいられように。という訓練のように最近は考えています!

あと、辛いことが起こっても、また頑張れるようになる訓練も。

今年はなぜか野菜栽培が思うようにいかなくて、悩まされるのですが。
そんな中で最近思うのは、それによって自分がどう成長できるかという事です。

農家としての経験という意味でももちろん意味はあるのですが、人間として気持ちの面でもせっかくなので成長の糧にしたいなと思ったりもしています。