久しぶりに農園日誌を書きたいと思ったのが、
選挙のことでした。
ちょっと堅苦しいと思われるかもしれませんが、
全くです…!
色んな意見や考えがあって、
それぞれ応援している候補者、
政党があったり、なかったり。
先に簡単に言うと
この人をお願いします、この政党に…!
という話ではなく、
恥ずかしながら投票が大事だということを実感した
というただの小さなお話です。
そんなちっちゃなことですが、よろしければどうぞ…!
今、京都では市長選が行われています。
今回の市長選、私2号(妻)にとって、
初めての思いがこもった選挙になりそうです。
恥ずかしながら私は今まで選挙で投票することが
自分の意思表示になると思っていませんでした。
それは誰が市長になっても、議員になっても、
自分の生活に直接的に影響があると
感じていなかったからだと思います。
“自分ごと”ではなかったし、候補者の方々がどんなことを
掲げておられるのかをちゃんと知ることなく、
イメージで候補者から選び、投票していました。
そして、自分の一票なんて何にもならない、
何の力もないと思っていました。
でも今回、市長選が始まる少し前、
そんな時に私たちの住む京北黒田に
北陸新幹線が通る計画があると、
これまた恥ずかしいことですが、
遅ればせながら知りました。
トンネルを掘った際の残土のこと、
ダンプが走り回るかもしれないこと、景観や
日々の生活の中でふとした時に感じる自然の美しさを
変えてしまうかもしれないことなどなど、
新幹線の計画が与える影響を知ると
気持ちがぞわぞわしました。
誰が市長になるかによって、
生活が大きく変わってしまう。
初めて選挙が私の中で“自分ごと”になりました。
自分ごとになって、やっと各候補者の街頭演説の
動画を見てみたり、政策をみてみたり、
1号(夫)と色々話したり。
色々と見てみると、新幹線のことだけじゃなく、
どんなことを掲げておられるのか一人一人違って、
どの人が選ばれるかで、どこにお金を使って何をするか、
当たり前ですが違うのだと実感しました。
少し話はそれますが、農業をしていると、
日本の農業政策についてよく目にします。
他の国では規制が厳しくなっていたり、
禁止されているような農薬の残留基準が、
日本では緩和されたり。
それを知ると、農業だけじゃなく、
何にしても日本の基準が素直に信じられなくなりました。
なんでも鵜呑みにしていてはいけないな
という考えになってきました。
だから特に食に関しては自分でしっかり見て、
知って、何を選ぶか、どこから誰から買うか
が大事だと思っていました。
それで自分たちを守れればと思っていました。
でもきっとこれも誰が政治に携わるかで
変わってくるものなのだと、
それを選べる権利があると自分の中に落ちました。
選挙できちんと選ばなければ変わっていかないことも
あるんじゃないか、と。
自分のできること(今のところ“買い物は投票だ”)を
コツコツ進めていくことや、
社会的なブームや世論の高まりだけじゃなく、
政治家をきちんと選んでいくというのも社会を
よりよくするために必要なことだと
今更ですが思いました。
そんなこんなで、私は今回、
思いを込めて一票を投じようと思います。
一票の小ささは変わらないし、きちんと考え選んだ分、
無力さをまた味わうのかもしれないですが、
意思表示していきたいと思います。