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この夏は、耐える夏でした。

久しぶりの更新になってしまいました。

あらい農園1号(夫)です。今日は暗いネガティヴな内容になってしまい、ただの愚痴になっていますが、人間誰だってそんな時もあるという事でよろしくお願いします。

 

今日で高校野球も終わって、すっかり朝晩は秋めいてきましたね。更新していない間にサッカーのW杯が終わり、記録的な豪雨があって、暑い暑い夏が過ぎていきました。あらい農園はこの夏それなりに忙しい日々を送っていました。

色々あった夏ですが、一言にまとめると、

「心身ともに疲れた‥」

といった感じのここ数ヶ月だったように思います。

特別に何か大きな事があったわけではありませんが、気候の厳しさと、それによる作物の出来の悪さ。とそれを言い訳にしかできない自分たちの技術力の無さ。相次ぐ機械の故障‥。

今年は耐える1年になると、春頃に思ってはいたのですが、本当にじっと耐えているようなこれまでの2018年です。(春の時点では、家の購入や改築で家計が厳しいという意味ででした。)

他にも、栽培面以外でのず〜っしり重い悩みというか心配事がここ半年くらいはのし掛かっていたりと、テンションが常に低い状態で、エネルギーをなんとか野菜の栽培にまわすだけで精一杯といった感じでした。

まぁ自分のメンタルの容量の小ささが、そもそもの問題ではあるのですが、、笑。

でもやっぱり農家は作物が出来ないとなかなか元気は出せません。。

今年は全国的に不作で、近所の農家さんも京北の直売所も採れる野菜が全然ないといった感じです。

なんて言っても茄子が採れないという夏は、これは異常と言っても良いのではないでしょうか。茄子なんてものは毎年腐る程採れて、売れずに捨てるくらいの量が直売所などに溢れます。

農家用語で「ドサる」というドサッと溢れる野菜No.1なんですから。ちなみにNo.2はきゅうりで、No.3は大根でしょうか。

 

この原因はなんといっても雨の異常な降り方と、その後の極端な日照りだと思います。技術や経験値が低いと言えばそうなのですが、去年やこれまでの経験やデータでは今年はあかんかったという事で、これからは如何に予想外の天候に対処したり、リスクを減らせるかが、もっともっと大事になるんだろうと思います。

 

今年は、農家としての腕の無さを痛感しています。

 

少しずつ毎年経験値を積んでいけば10年後にはそこそこのレベルに行けるやろう、と言ったある意味受け身の頑張り方では、これはこの先が思いやられるなぁと。

もっと貪欲に技術や知識を取りに行って、努力をしていかねば、きっと農家としてやっていけないだろうなと思います。

それは自営業でもサラリーマンでもきっと同じ事なんでしょうか。それはなかなか厳しい気もしますが、そもそも動物が生きるっていう事に現状維持の安定なんて、そっちの方が不自然な気もするので、まぁ仕方ないと頑張るしかないですね。せめて楽しみながら頑張れるように!

 

最後にもう一つ思う事がありまして。

この前の豪雨で中国地方や四国ではもう農業を続けられないような被害がいっぱい出てしまったとの事。うちは最近、日本農業新聞というのを購読し始めまして、そこには毎日の被害の状況が写真付きで記事になっていました。(最近はもっぱら金足農業でしたが!)

農地が流されたり、果樹園が削られたりして、農業が出来なくなるとは、やっぱり当事者の気持ちにはなれませんが、自分は今もこうして農業に打ち込めているという事には感謝というか、まずその事自体がありがたい事なんだという気持ちは忘れてはいけませんね。

だから、異常気象だなんだと言って文句や愚痴を言うのはあまりかっこいいものではありませんね。自分で言うときながらですが。笑

悪い事、上手くいかない事、色々ありますが、それでも自分にはまだまだやれる事がたくさんある、という事が見えなくなってはいけません。

こんな年は、耐えながら色々暗い事を考えるので、だからこそまた新しい何かが見つかるような気もします。

そういう歌詞のミスチルの歌があったような気が、、。冬野菜は挽回できるように、頑張ります!

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