久しぶりの農園日誌になってしまいました。
9月に入り、ようやく少し余裕が出てきたように思います。
本当はこの今の時期こそ、もう一踏ん張りしなければいけないのかもしれませんが、毎年この時期になると、夏の疲れや張り詰めていたものが少し緩み、心身ともにトーンダウンをしてしまします。
それも必要な気もしますが、冬に向けて、あともう少しは頑張らないといけません!
と、そんな風に頑張れ頑張れと自分たちに言い続けてきた結果、この夏は休日が片手で数える程しかなく、というか2日くらいでした。。
そのうち1日は熱中症でほぼ寝込んですごしたような感じでした。
夫婦ともに1回ずつ熱中症になったりして、まさに満身創痍な夏を過ごしていました。
なので、反省点としては
「働きすぎ」
これに尽きます。
農家は春夏が忙しい分、冬にはのんびりとした生活が送れるので、それを考えると1年間でバランスが取れるような気もするのですが。。
でもせっかく四季のあるこの日本で、夏を仕事のみで過ごすのはあまりにも、もったいないと思いました。
忙しいのは仕方ないとして、それでも少しは出掛けられるように来年は考えていきたいと思います。
忙しい原因は色々とあるのですが、一つには「作りすぎ」問題があります。
これは、夫婦間でもよく議論になるのですが、
・多めに作付をして、失敗や不作が発生したとしても、なんとか売れるだけの野菜を確保したい。だから必要以上に多く作る(夫の言い分)
・多くすると、結局手が回らずに、しっかり管理ができない。作付量を減らしてその分しっかりと手をかけてやるべき(妻の言い分)
今年は(というかこれまでも)基本的には、夫の言い分である、多めに作付をするという方法で、なんとか野菜の種類や数を確保してきていました。
なので、あらい農園は野菜のロスがかなり多いのではないかと思います。
この方法は、作る量が多くなるので、当然する仕事もとても多くなってしまいます。
仕事が多くなると、とても休んでられないし、無理に休んだとしても、「その分のしわ寄せが…」なんて事を考えてしまい、気が休まらないような感じです。
また、農業には「今この仕事をしなければ、後から何倍も大変な事になる‼︎」というタイミングがあり、忙しいがためにそのタイミングで作業ができずに、また効率が悪く更に忙しくなる。という事が発生します。
と書いていると、だったら効率よく適度な作付量で栽培するべきだと思うのですが。
これが難しいというか、自信がないのでなかなかできないのです。
特に天候面の影響で不作が出た時には、成す術がなくなるので、そのあたりのリスクも考えると、う〜ん。。と悩むところです。
この夏は幸いにも野菜が順調に育ってくれていて、その分収穫も管理も山ほどあったので、余計に忙しくなりました。
それと相変わらず、草刈りに奔走しました。
農地が増えると、その分草刈りが増えるので、このところは来年以降は慎重に考えなければいけません。
忙しい夏になりましたが、今年から夫婦二人になったので、なんとか乗り越えられたように思います(まだもうしばらくは続きますが)。
一人だと本当に綱渡り状態で、心身ともにどちらかのバランスが崩れると、農作業的にかなり厳しい事になりますので。
それが二人だと、本当に違いました。
農業を始めてからよく言われていた「農業は一人ではできひん」
というのは、必ずしも絶対ではないけれど、一人というのはあらゆる面で厳しいものだったなと思います。
1+1は3にも4にもなるのが農業ですね。
今年の夏は作業量や作付量などで、上限というか目安みたいなものが見えたと思います。
おそらくここからは、「いかに効率良く、良い作物をしっかり作るか」を考えていく事になります。
そうすると、今までみたいな体力気力まかせのがむしゃら農業じゃなくて、頭を使って考える農業になると思うので、より面白くなりそうな気がします。
まだまだ草も生えるし、冬野菜の準備も、その先の春野菜の準備もあって、油断ならぬ日々は続きますが。
日が暮れるのも早くなるので、徐々に来年にむけてプランや作戦を練っていきたいなと思います。
旅行と一緒で、実は冬に着々と準備をしていくのが楽しいのかもしれません。