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2016年を振り返って(2号)

2016年12月31日(土) 2号のつぶやき

今年もあと少しになりました。
ギリギリになりましたが、夫1号に続いて、1年を振り返って、妻2号が思うこと、感じたことを書きました!

2016年は私、2号にとって環境がガラリと変わった1年でした。
京北に引っ越し、1号と農業を一緒にするようになって、気づくこと、学ぶことの多い1年だったな~と思います。

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初めての農業は、何をしようにもすんなりいかないなぁというのが私の感想です。途中でほり出したくなってしまう自分の弱いところや苦手なことにも気づかされました。でも、どうしたらいいかなぁと試行錯誤を繰り返すことの面白さや作った野菜を通じて人とつながっていける楽しさも感じました。
まだ私は1号の後ろをついて歩いているかんじですが、2人なりの形ができてきたような気がします。

京北での生活でもいろいろなことを気づかせてもらいました。
黒田は人と人との距離が近く、以前、街で住んでいた時には考えられないくらい地域の人と関わることが多いです。町内、地域の集まりや行事があったり、ご近所さんやご近所の農家さんとお喋りしたり。ネパールで人々がつながりながら、助け合いながら生活しているのをいいな~と感じていたので、そんな人と人とのつながりを感じられる生活ができて、とても幸せだなと思います。
そして、山菜や梅、柿、魚、お餅などその時期の物をいただいたり、加工したり、食べたり、気候の移り変わりではない、季節の流れを感じることができたな~と思います。今までも1号の作る旬の野菜を食べさせてもらっていたのですが、今年はより旬を感じられたような気がします。

また、何より私が黒田の生活をの中で感じたのが、生き物との関係です。家の中にも虫はたくさん、時々熊や猿が出たり、鹿はどこにでもいます。少し前に、夫、1号が猟師として鹿の処理をするのについて行ったことがありました。その時に鹿がひっかかっていたところのおじちゃんが「わしも昔はよくやってたんやで」と言っていました。街に住んでいた私にとって動物は身近におらず、まして動物を殺すことは自分からとても遠いところのことでした。でも田舎で暮らす人にとっては違う。周りには野生動物がいて、米や野菜を食べられたら困るという利害関係があり、自分たちの手でそうすることが田舎での生活では当たり前です。この時、動物を肉として食べるということも含め、自分が生きることの裏にこうした“死”があるということを初めて意識した気がします。今、私は畑でもよく虫を殺します。何かを“生む、作る”よりも“殺す”方が多いんじゃないかなと思うとどよ~んとしたりもしますが、そうした自分が生きることの後ろにあることを知る、感じることは大切なんじゃないかと思います。なんでもお手軽に手に入る街での生活では感じられなかったこと、自分の生活、生きることが自分のものになってくるような気がした1年でした。

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来年は厄年、かつ大殺界という強烈な年なので、とても恐ろしいですが、なるようになる!といういつものかんじで頑張っていきたいと思います!

今年も1年、ありがとうございました!

来年もよろしくお願いいたします!


2016年を振り返って。(1号)

2016年12月30日(金) 考えごと

今年も早いもので、間も無く終わろうとしております。

本年も1年間ありがとうございました。
相変わらず、たくさんご迷惑をお掛けしてしまいましたが、なんとか無事に1年間農業をしながら生活する事ができました。

今年はこれまでで一番働いた一年でしたので、こうして年末になってようやく少し、振り返る時間を持つことができました。
慌ただしい中で、つい、日頃あらい農園の野菜を買って頂いている事や、温かく応援をして下さっている皆さんのお気持ちを忘れてしまい、期待に応えることができなかったり、時にはガッカリした気持ちにさせてしまったことも多々あったのではないかと思います。

特に、野菜BOXを定期便でご注文頂いている皆さんは、1年の中で何度かは、満足できない出来栄えのお野菜が届いてしまった事もあったかと思いますが、それでも温かくご支援頂き、本当にありがとうございます。

間も無く農業を始めて満5年になろうとしていますが、恥ずかしながらまだまだお客さんに甘えさせてもらっているなぁと感じることは、今年もよくありました。。

実はこの1年は、そういった「若い」とか「経験が浅い」とかの甘えをなくす1年にしようと思っていましたので、その点はまだまだ至らなかったなと反省しています。

2017年こそは、もっとお客さんにとって、本当に満足を感じていただける、野菜をお届けしていこうと思います。

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でも、今年は反省ばかりではなく、良かった事も多いにありました。

あらい農園にとって、2016年は本当に成長ができた1年でした!

畑の近くに家をお借りして、京北に移住をしました。
4月からは夫婦で農業に乗り組んでまいりました。
地域の方々から、手を差し伸べて頂き、農業を目一杯頑張れる環境を作って頂けました。(ハウスや農地の紹介、トラクターや、使わなくなった農機などを譲って頂けました。)

そんなありがたい環境の中で、経営的にもかなり楽になりました。
相変わらず無理をしてはいたものの、しっかりと農業と向き合え環境が整った事で、野菜の栽培も、多少はレベルアップができました。

お客さんにも恵まれ、また新しくご紹介を頂けたりと、去年の今頃とは全く違うあらい農園に成長がする事ができました!

来年はこの今の経営をベースに、これまでの規模拡大や販路拡大よりも、もっともっと野菜をしっかりと作り、今のお客さんにもっと喜んでもらえるように、農業をやっていこうと思います。
全部の野菜BOXが自信満々でお届けできるように。
あらい農園の野菜を頼んできて良かったと思って頂けるように、しっかり栽培のレベルを上げていきたいと思っております。

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最後に、自戒の意味も込めて、、

今年はありがたい事に、テレビなどでご紹介をしていただける機会に恵まれて、その放送をご覧頂き、野菜をご注文頂いた事もすごく大きな出来事でした。

でも、その事が自分にとっての慢心になっていた部分があったと、今となってようやく気付いてきました。。
自分としては、今年に至るまでの4年間を思うと、放送された事がラッキーだったとしても「辛い思いもいっぱいあったから、その分が報われたんだ」と思って、それがいつしか「運が良かった」のではなくて、「実力」みたいに思っていたなぁと思います。

これは勘違いです。
評価できるのは、ホームページをしっかり作り込もう!と決断をして、良い会社や友人にお願いをした、という選択は正しかったという事で。
テレビの話など、他にも良い話は結局のところ全てホームページを見て連絡を頂いています。
だから、農家としての実力はまだまだ全然だという事をしっかりと自分で理解していかなければなりません。

そうでないと、野菜作りに関しても、お客さんに対しても、地域の方にも、友人にも、間違った接し方をしてしまうんじゃないかと思いますので。

正直に言うと、今年までは背伸びをしてでも、よく見せていこうという裏の方針もあったりして、自分の足りない所に目をつむってきた事も結構ありました。(儲かってるフリをして高級車に乗っていれば、信用が増して仕事が増える!みたいな感じです)

2017年は、そういった背伸びはやめて、もっと泥臭く、一生懸命になって栽培に目を向けていこうと思います。

どうぞ、よろしくお願い致します。