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あらい的、田舎論2023ver.

2023年03月15日(水) 考えごと

だいぶ前に書いた前回の農園日誌について、月日がかなり経ちましたか、色々と思う事がありまして。頭の整理も兼ねて書いてみようと思います。田舎論2023ver.!

地域についての色んな想いを書いていて、正直消そうかと思った事が何度もありながら、月日が経ちました。
消そうと思った理由は、とても暑苦しいからです。書いた事は嘘ではありませんが、これではもはや農家の研修生はもちろん、農家は関係なく移住をしたいと思っている人が見たとしても、なんか重そうやから面倒くさそうという印象を持たれるなぁ。と思うからです。

書いた事は、その時の本音ではありましたが、ずっとモヤモヤし続けながら、少しずつ考えが変化してきた様に思います。書きながら支離滅裂になってしまったらすみません。。

基本的には、黒田は過疎化が進み、このままだと今後20,30年後は今よりもっと人が減って寂しい感じになりそうだなぁ。という不安は変わっていません。
自分達は農家であって、農業で生計を立てていく以上、おそらくこの地でずっと生活をしていくのだと思うので、20,30年後の黒田が明るくて活気のある黒田であってほしいと思っています。
なので、仲間が欲しい!これもずっと変わりません。少しずつ同年代の移住してくる人々が増えていて、以前よりも楽しくなってきてはいます。
でも、やっぱりまだまだ若い20,30,40代はかなり少なくてもっと仲間が増えて欲しいのです。

その上で、前回の農園日誌には、例えば消防団に加入をして欲しいとか、地域の行事には積極的に参加をして欲しいなどと書いていました。

自分が現在いる組織だから、当然同年代の気兼ねなく話が出来る仲間が増えて欲しいのはあります。
でも、それを半ば強制するような物言いはやっぱり良くなかったかなぁという自責の念が消えません。
反対の立場で移住先を選んでいる側からすると、その堅苦しい田舎の圧力みたいなものを感じてしまい、近寄りたくないと思ってしまうのかもなぁと。

よく聞く「楽しそうな所に人が集まる」とは正反対の事だったのかもなぁと。

僕自身は移住をしてから、地域の事には出来るだけ参加をしようというポリシーで生活をして来て、妻のコミュニケーション能力にも助けられて、自分達としては上手く黒田に溶け込めたんじゃないかと思っていて、だから同じようにしたら、同様に上手く馴染めるんじゃないかと思っていました。
今でもそれは完全には消えてなくて、良くないなぁと思っています。

それぞれのやり方があるし、性格も違うので。
当然の事なんですけどね。

簡単ではないのかもしれませんが、来たいと思ってもらえるコミュニティを作っていって、
そこに加わりたい人には歓迎をするし、そうでなくてもそこは尊重をするという姿勢。

田舎の受け入れ側には、こういう姿勢が良いのかなぁと、最近はぼんやり考えています。

来て欲しいのなら、地域への関わりを半ば強制するような事よりも。
今ある資源で、今いるみんなで、楽しい地域を作っていく事の方が、なんか良さそうな気がしています。

もちろん過疎化が進んでいるという事は、住むには環境的にも不利な事が多くて、それを克服するのは楽しいばかりではないのですが。

厳しい事も、解決していく必要のある課題も多いのは事実です。
それも含めて一つ一つ、毎年毎年よくなっていくために、一緒に考えていくという事も、その長いスパンの過程も、楽しい事と捉えていける地域に出来たら良いなぁと思っています。

その長いスパンの視点で見ると、黒田は本当に良いところで。
若い人の意見にも耳を傾けてもらえるし、移住者だとしても、地域の一員として意見を尊重してもらえる風土があるように思います。
全部が全部じゃないけど、黒田は地理的・気候的な環境は厳しいですが、地域を良くしていくための環境に関しては、良いなと思っています。

都会の若い人からした魅力のある田舎って、明るくてオープンな感じで(閉鎖的じゃないという意味で)、強制的ではないけれど、自分から入りたくなる雰囲気。

でしょうか?

理想は理想なのですが。
黒田に住みたいと思う仲間を増やしたいし、住んでからも楽しくいられるような黒田にしたいので。

少しずつ理想に向かっていこうと思います。