月別アーカイブ: 2015年12月
2015年もいよいよ終わりますね。
今年も1年間あらい農園を応援して頂き、お野菜をご購入頂きまして、本当にありがとうございました。
ご迷惑をお掛けしてしまう事もございましたが、温かくご支援頂きまして、今年も無事に農業を営むことができました。
4年目の今年は、あらい農園にとっても個人的なプライベートでも非常に慌ただしい毎日でした。
私生活では何と言っても10月に結婚式を行いまして、その準備などで頭がいっぱいの1年間になりました。自分たちなりに一生懸命準備をしてきた甲斐もあって、結婚式は無事に終えることができまして、お陰様で一生忘れる事のできない最高の1日になりました。
正直なところ、この一大イベントのために仕事の時間を削る事も多く、農業の方が思うようにいかないという面もありました。けれど、それも含めて自分の人生の中で大切にすべき1日だと考えていたので、今年は結婚という事を何よりもメインに考えて過ごしてきました。
そのため、仕事の方はというと、今年は不完全燃焼どころか悔しい1年になったように思います。
もっと努力をすれば、なんとかなった事も多くありますが、自分なりには必死になってやった1年だったので、後悔というよりは、来年へのモチベーションにするしかないと考えています。
気候うんぬんではなく、単純に野菜と向き合うことがなかなかできずに、いつも苦しい思いをしていました。
全てが後手後手にまわってしまい、結局それはこの年末まで響いて、ここに来て鹿にも侵入されて早くも来春の野菜に少し被害が出てしまいました。(挽回できるように準備はしていましたが)
言い訳をすると、キリがありませんが。
すごく感じたことは「農家は畑にの近くに住むべき」という至極当たり前というか、逆にそうじゃない事なんてあるの⁈!と言うことでした。
そうなる経緯があるにせよ、今年は家から30分の場所に3反半、1時間の場所に8反という面積を一人でやっていたので、常識的に考えれば無理な状態でした。
こうなることは覚悟の上で、京北へと畑を一本化する上での販売面でも栽培面でも必要な過渡期だと思い、こうしてやってきましたが。
厳しかったです。悔しいくらいに手が回らなかったですね。
常識を疑うというか、無理って言われることにチャンスがあるとも考えていましたが、全然無理でした。
そういう点では、来年は京北に畑を一本化して、家も畑の近くに移すので、すごく前向きな気持ちでいます。
今年やりたくても出来なかった悔しい思いを、全部ぶつけて目一杯やろうと思っています。
そんな風に過ごした農家4年目でした。
ひっくるめて言えば実力不足の一言ですが。
お野菜が揃えられずに、申し訳ない気持ちと悔しい気持ちでした。
申し訳ありませんでした。
トマトもほうれん草もこかぶもねぎも、期待を裏切ってばかりですごく申し訳なかったのですが、そんな1年でも変わらず支えて下さったお客さんには本当に救われるような気持ちでした。
来年こそは、あらい農園の野菜を買ってきて良かった。と思って頂けるように頑張ります!
満足をして頂きたいし、何よりも自分自身がもっと堂々と野菜を売りたいですし。
反省点ばかりになりますが。
あらい農園としてはかなり飛躍をした1年でもありました。
お陰様で売上も増加しましたし、やさい部や東京のマルシェへの出店など新たな事にチャレンジが出来ましたし、秋にはテレビにも紹介して頂き、野菜BOXの発送もスタートしました!
販売面では、ある程度のあらい農園の体制が整ってきた1年になりました。
試行錯誤の1年でしたし、農家を始めてからずっと悩んで考えてきた事。
どうやって野菜を売るか、そしてどうして生活をしていくか。
が固まってきた1年でもありました。
ようやく地に足が着きつつあるかなというところかもしれません。
とまぁ良いことももちろんありましたが。
それにしても、何度も言いますが、悔しい1年でした。
こうして書いているだけでも思い出して悔しいくらいに、悔しい事が多かったです。
畑で泣いてしまったくらいに。笑
来年こそはやってやる!っていう思いがこれまでのどの1年よりも断トツに強いです。
2015年はそんな1年でした。
そして、就農当初からしていた振売を今年をもって終了させて頂きました。
この事についてはまた近々書こうと思います。
本当に色々な思い出があり、自分の農家人生の基礎となる日々でした。
振売でお野菜を買って下さった、皆さまには本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。
あらい農園は2016年、環境も一新してまた再出発になります。
来年もどうぞよろしくお願い致します。
1年間ありがとうございました!
※写真はつい先日農道での出来事です。トラクターで救出してもらいました。笑
今年は暖冬との季節予報が出ていましたが、これほどまで暖かくなるとはビックリですね。
寒がりなので、暖冬と言われると嬉しくなるのですが、いつも結局は寒くてこういった季節予報は当たらないとは思っています。なので、またきっと1月くらいから逆に冷え込みすぎるくらいの寒さがやってくるんじゃないかと、そんな風に思ってます。
今年から作付けが京北のみになったので、寒くて雪が積もると野菜の収穫が非常に大変になります。そういった点でも暖冬の方が個人的にはありがたいですね!
畑のある京北黒田は、結構雪が積もるところで、去年はちょうどお正月に京都市内でも積もった時なんかは、畑では膝くらいまでは積もっていました。
葉物野菜なんかは雪が積もると、ぺしゃんこになってしまうので、その時点で収穫終了になります。
なので、できる限り暖かくあって欲しいと思ってしまいます。
この暖かさの影響で、野菜の価格にもかなりの影響が出ているようで、軒並み野菜が暴落しているようです。キャベツや大根なんかも、出荷してしまうと逆に赤字になるからと、そのまま畑に鋤きこむところもあるらしく、生産農家にとっては死活問題です。不作だったら高いけど収量が少ないし、豊作だと暴落してしまうので、大量生産での農業もなかなか大変です。でも、例えば一部の産地が台風やらで被害を受ければ、その分の野菜の供給量が減るので、そういった時には収量は普通だけど価格が高いというラッキーな事にもなります。人の不幸をあんまり喜んじゃいけませんけど。
あらい農園では多品目で野菜を作っていますので、そういった価格の影響はまだマシです。
けれども天候の影響は同じく受けています。
良い影響は生育が遅れていた野菜も大きくなってくれるという嬉しい誤算もあります。野菜にはそれぞれに生育適温があって、冬野菜の多くは10度を下回るような環境ではほとんど生育が進まなくなります。
なので、気候が寒くなるまでに一人前に育てておかなくては、小さいまま未完成の状態で冬を迎えてしまう事になります。
今回秋の天候の影響もあって、予定通りに進んでいなかった野菜もいくつかあり、そういった野菜たちはこの暖かさのおかげで、なんとか一人前になれそうな感じです!
反対に悪影響は、雨の多さと気温の高さで病気が発生したり、また生理障害と言われる病気ではないものの作物にいつもと違う症状が出るなども今回はあります。
良い面も悪い面もあって、なかなか難しいですが、こういった気候の変化も含めて向き合っていかなければならないのが農業ですね。