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「うちの子が野菜を食べるようになった」

2017年05月12日(金) 考えごと

あっという間に5月になりました。

4月は本当にあっという間で、毎年思うのですがやっぱり1年で最も忙しい時期なんじゃないかと思います。

春の収穫と同時に夏野菜の準備と、その先の秋のサツマイモや里芋の準備、それに田植えの準備が入って、それに伴う地域の溝そうじが毎週のように入ってきます。

春は日照時間も長くて、朝が早く夕方も結構遅くまで仕事ができるわりに、それほど気温も高くはないので、お昼休憩もそこそこに作業をしてしまいます。

そんな感じで、結構な忙しさの日々なんですが、いいこともあって、この時期は毎年モチベーションがかなり高い状態で日々の農作業に励んでいます!

基本的には体力の続く限り、毎日朝から晩まで畑にいたいくらいにやる気が満々です。
本当にこの時期にどれだけ準備ができているかで、夏、秋に地獄を見ることになるかどうかというのを毎年繰り返してきているので、

「あんなしんどいのは二度とごめんや!!」

という恐怖心で自分を持っていってます。
今年はというと、今までで比べるとすごく順調にきております。
それでもやっぱり遅れ気味なのですが、でもまぁまぁいい感じじゃないかと思っています。

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さて、全然話がかわりますが。。

野菜を作って、直接お客さんにお届けをしていると、ありがたいことに「美味しかった」と言ってもらえることがあります。

直接お客さんに販売しているので、良くも悪くも反応があるので、良い時はモチベーションが上がりますし、悪い時は本当に落ち込んだり、「農業なんか向いてないわ」と嘆いたりしてしまうこともありました。

美味しかったと言われるのは、当然嬉しいのですが、その中でも最近嬉しいなと思う言葉があります。それは、

「子どもが喜ぶ」「子どもが野菜を食べるようになった」という、子ども系のコメントがすごく嬉しいです。

子どもが食べるという事は、紛れもない事実じゃないか‼︎、と。

こんな事を言うとよくないかもしれませんが、大人の味覚は色々と鈍ってるんじゃないかと個人的には思っています。自分が実際そうだったし、農業をする以前とくらべると、特に変わったと思います。昔好きだったお菓子が不味くて食べたくないと思う事もあるくらいに。

それに比べると、子どもの味覚はまだ敏感だと思うから、「論より証拠」という感じで、子どもが食べてくれたという事実が、とっても自信になります。

特にトマトとかスイートコーンとかの子どもに人気の野菜じゃなくて、例えば小松菜とか人参とかピーマンとかの、どちらかと言えば嫌われ系の野菜を喜んでくれたというのは、心の中でガッツポーズです‼︎

僕も子どもの頃は野菜が好きじゃなかったし、野菜の味ってわかりませんでした。今農家になっても、スーパーとかの野菜でそういうのはあります。もちろん美味い野菜もありますけど。

あれは、やっぱりそもそも美味しくない野菜を食べてたんじゃないかと、ものすごく勝手ながら思います。料理は美味しいけど、野菜本体がうまいかは別もんって事はあると思うので。

そんなことで、「野菜はまずい、嫌い」なんてことになってしまっていたのなら、野菜農家としては、残念です。

あぁぁもったいない、、と思います。
せめて、うちの野菜を食べてから決めつけてくれよ。
と思うこともあります。
偉そうに言ってしまってあれなんですが、でも美味しいって言ってくれるお子さんもいるから、一回試しにシンプルに食べてや!と。

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