キャベツが鳥に襲われるの巻
2015年02月27日(金) 野菜を育てること早くも2月も終わろうとしています。
早いもんですねー!
2月中にはなんとか終わらせたいと思っていた仕事が、農作業も事務仕事の方もたくさんあるのですが、途中で2月が28日までしかない事に気付き、諦めました。。
なかなか思うようにはいかないものですね。
少し風邪気味だったりもしますし。
まぁでも調子の上がらない時(今は精神面よりは体調ですが)は、あまり深く考えずにいるべきですね。
この時期の畑はと言いますと、もう日に日に作物の様子が変化していきます。
冬の間は作物もほとんど動かないので、余計にそう思うだけかもしれませんが。
どんな変化かというと、冬野菜が花芽を伸ばし始めているのです。「とうが立つ」とも言いますが、つまりは花を咲かせて種を付けて遺伝子を残そうとします。
多くの冬野菜の性質として、一定気温以下の寒さになると花芽が形成されていきます。でも真ん中の方にすごく小さくあるので、ほとんど見えないし、気にもなりませんし、食べたりする上でも特に影響もありません。
けれどその花芽は気温の上昇や日が長くなる等の気候の変化に反応し、ぐんと大きくなるのです。
それがちょうどこの2月から3月に掛けてです。
農家にとっては恐怖の端境期です。
あらい農園でももちろんその端境期はやってきていて、前日まで普通だったかぶやサラダからし菜が翌日にはとうが立ってきて収穫できなくなってる。。
という感じで、すごく春の足音を怖いほど感じます。。
だから実はもう少し寒いままであって欲しいと思ったりもするのです。
でも少し前に蒔いた春向けの葉物野菜も早く大きくなって欲しいのもあって、なんかもうよくわからん気分です。
まぁ気分がどうであっても、お天気には逆らえないのですけどね。
そんな事でこの時期は本当に品薄で、すごく頭を悩ませます。
でもそんな中、奇跡的に少量ではありますが、この時期に見事に大きく育って収穫期を迎えた作物がありました。
キャベツです!
昨秋に悲惨な程の育苗の失敗をしてしまい、ダメ元で植えていたキャベツが出来て来たのです。
少しだけなんですが、それでも救世主現るという具合の気分になりました。
が、しかしですよ。
ある日この青い被覆資材(保温性があって被せておく布)を外してみたら、たちまち鳥に突つかれていました。
少しだけ無傷なキャベツもありますが、無念です。
忘れないようにして、これからはこういう事もあるんだと覚えておかなければいけませんね。
でもすごく疑問なのが、なんでうちのキャベツだけやられるのか?
普通キャベツ栽培は広い面積一面をキャベツ!みたいに栽培するのに、あまり鳥につつかれてるようなのは見たことがないのですが。
見たことないだけかもしれないし、もしかしたら美味しいからなのか、無農薬なのが鳥にはわかるのか、は定かではありませんが。
でも以前に研修生の時にお世話になったいた農家さん(東京の有名店とたくさん取引されている方)が同じように「うちのキャベツだけ鳥に食われるねん」って笑いながら言われていたことがあって。
そう思ったら、まぁなんか悔しいけど嬉しいですね。
そういう事にしておきましょう。