三ツ矢サイダーの思い出

2014年08月31日(日) 野菜を売ること

先日の振売で少し嬉しい事がありました。

野菜を売ってまわってる途中でお客さんから三ツ矢サイダーを戴きました。

暑かったので、ジュースを戴けるのはとても嬉しいのですが、それだけではありません。
そのジュースを戴いたお客さんはつい最近から野菜を買って頂くようになったのですが、実は僕が振売を最初に始めた、その初日に野菜を買ってもらった方だったのです。

初日というのは、農業を始めて間もない、まだほうれん草しか作っていなくて、とにかくほうれん草だけを軽トラに積んで、一軒ずつ家のチャイムを押してまわっていた日でした。
振売を始めよう!といざ売ってまわると、全然買ってもらえず、たいてい門前払いで、野菜を見てもらえもしないのでした。
たまに心優しい方が玄関から出てきてくださり、その時は100円で売っていたので、なんとか買ってもらえて、それでまた少し頑張ろうと思えて・・そんな繰り返しで頑張っていたわけです。

たまにとっても冷たい態度で追い払われたりすると、本当に挫けそうになって帰りたくなったのですが、「あと1つ売れたら帰ろう」と思ってまわっていました。

そんな時に、ほうれん草を買って頂き、さらに「頑張ってね」と三ツ矢サイダーを戴きました。

それが本当に本当に嬉しくて救われた気がしたのをよく覚えています。

 

って話を先日そのお客さんにしたのです。

そしたら、三ツ矢サイダーを家から持ってきてくださりました。

そのお客さんは最初、僕が2年前にほうれん草を売っていたお兄ちゃんとは別の人だと思っておられて、「そういえば、前にそんなお兄ちゃんがいたなぁ。」と言っておられ、

「それ僕です!!」ってなったんですが。

あの時の事を覚えていてもらったのが嬉しかったし、三ツ矢サイダーを渡して戴いた事も覚えていてもらったのも嬉しかったです。

少し大げさかもしれませんが、あの時の三ツ矢サイダーがあったから、後日また勇気を出して振売に出向けたかもしれないし、それの積み重ねが今も振売にまわらせてもらっているのだと思うと、なんだか感慨深いものがありますね。

2年ぶりの三ツ矢サイダーはやっぱりうまかったです。

三ツ矢