7年目の抱負「骨太な農家に」
2018年05月19日(土) 考えごと少し前の事になりますが、あらい農園が満6年を迎えました!
3月のことですので、2ヶ月も前の事なのですが、書こう書こうと思いながら今になってしまいました。
遅くなりましたが改めて、あらい農園を応援して下さりありがとうございます。
また1年農業を精一杯やってこれた事は、本当にありがたい事です。
自営業なので、常に「いつ食えなくなるかわからん」という思いをもちつつ、ここ2年程はおかげさまで、農業経営も生活も安定した日々が送れています。始めた当初は稼ぎが少なく不安な日々が続き、今を挟んで、これからの将来は農業の未来は本当に暗いなと個人的に思っています。そんな中での今は、もしかしたら人生で数少ない仕事面での安定した時期なんじゃないかと、ネガティブ全開で考えたりもします。笑
なので反対に、こうして農業で頑張って生活ができている環境に、幸せを感じていれるのかもしれません。
そんな満6歳のあらい農園1号(夫)の感想です。
基本的に「自営業にとって安定は衰退や」と言い聞かせるようにしているので、そういう意味であかんなぁと思ったりもしますが、7年目も昨年度と変わらず、とにかく今のお客さんにもっと満足してもらえるレベルの野菜の種類と量を作っていくという目標は変わりません。無茶な成長を考えていないという点では現状維持なんですが、イメージとしてはもう少し骨太な農家になりたいなという気持ちでいます。
そんな骨太政策のメインが、研修生の受け入れです!
実はこの4月より、あらい農園と、うちがいつもお世話になっている近所の農家さん(74歳!)の2件でダブル研修先という形で、同じ京北黒田で共に頑張ってもらうべく、研修生を受け入れました!
(また後日色々と紹介しようと思いますが、吉田くん27歳・滋賀県出身です!)
しばらくこのウェブサイトにも記事を載せていましたが、うちが研修生を募集していた理由は、地域の田畑を一緒になって守ってくれる人が欲しかったからです。
うちにとっての骨太は規模拡大ではなくて、より楽しく快適な農業経営のためのものです。
地域の田畑は、いつも自分たちが仕事をする大切な場所です。そこは今急激な勢いで高齢化が進み、どんどん周囲のお年寄りはお米作りを辞めてしまっています。田畑が荒れるのはもっての他だけど、田植え前の賑わい感や、秋の稲穂の風景なんかがなくなっていくのは寂しいものですし、田んぼで会って話をしたおじいさん、おばあさんが今年は来なくなったていうのも寂しいです。
そんな風に空いていく農地を、うちも含めて少数の農家だけで管理する事は、もしかすると効率的で実際に国の方針としてもその方向性のようですが、僕らとしては農地の管理者も多様性があった方が色々とバランスが良いんじゃないかと思っています。
なので、自分にとっての快適な職場は黒田の人がみんなそれぞれ米や野菜を作っていて、あちこちで畔に座って休憩して、話をして、という場所かなと。
それを叶えるために、吉田君に来てもらいました。
来てもらったなんて言うとエゴな雰囲気もありますが、自営業の良いところは自分のやりたいようにやれる事ですし、それが実は自己中心的な行動なら田舎では認められないと思うので、自分の思いも持って、地域のため吉田君のためにも頑張っていこうと思っています。
あと、もう一つこの春大きな変化がありました!
あらい夫婦、黒田で古民家を購入しました!
築100年以上にもなるお家ですが、林業で栄えた京北だけに、梁は立派で丈夫な木が使われていて、周りの方々も「しっかりした家や」と言ってもらえるお家です。
小屋があって、作業場があって、家の敷地内に水路も流れていて、井戸もあって、目の前が自分の田んぼで、これから農業を頑張っていくには、とても良い環境になりました!
田舎なので、家や土地の価格は街中に比べてお手頃ですが、夢の農家ホームが手に入りました!
7年目は、、地に足を付けて、今のお客さん、周囲の方々、生活を大事にして、横に大きくなっていければと思います。
まだ未熟者ですがと言いたいところですが、吉田君も来てくれたので、ここは少し無理をしてでも、「1人前の農家として」頑張っていきますので、またどうぞよろしくお願い致します!