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12月7日、北野商店街のお惣菜屋さん「ながいきおまめ」さんとの試食会を行いました!
あらい農園の、大根・人参・こかぶ・九条ねぎ・里芋を使って、それぞれの素材を最大限に活かした料理をながいきおまめさんに作って頂きました!
僕も少しばかり、あらい農園の紹介や、これまでの事、有機栽培でのやりがいや苦労話のなどをお話しさせて頂きました。
ながいきおまめさんでは、野菜の素材の特徴によって料理を考え、甘みや旨味だけでなく、野菜が本来もつ辛味や苦味をも活かした調理をされます。
今日、その苦味についてのお話しを準備時間にお聞きしていました。
苦味というものは、極力ない方が良いと思われることが多いのですが、それこそが野菜本来のもつ滋味であって、それを上手く活かせれば、深い味わいの料理が作れると。
例えば、苦味のある大根はサラダやさっと茹でるには、向いていないかもしれないけれど、煮こんだり焼く事で甘みに変わるし、本来持つ苦味が一緒に煮こむ魚やお肉の臭みを飛ばす作用があり、そういう点では向いているというお話など。
農業を始めて、たまに聞くのですが。
高級レストランや老舗の料理屋さんの料理人の方は、甘いだけの野菜でなく、素材本来の味のする野菜を評価すると言われます。
きっと今日お聞きした事は、そういった本来もつ特徴を活かせれば、本当に美味しい料理が作れるという事なのかなと思いました。
今日のお惣菜は、ながいきおまめさんらしく、どれも薄味で素材本来の味がよくわかる美味しい料理ばかりでした。
有機肥料で作る野菜は、「昔の味がする」「野性味がある」と言われることがあります。それはクセがあるということでもあるのですが、化学肥料で栽培された野菜では出せない深みを持っているのだと改めて知ることが出来ました。
甘みというのすごくわかりやすい特徴なのですが、それだけでなく調理をした時にどうなるか。そこでこそ本当の意味で良い野菜かどうかがわかるのですね。
また一つ勉強になりました。
そして、それを理解され、特徴を最大限に生かすことの出来る「ながいきおまめ」さんのお惣菜屋は本当に食べる価値のあるものだと思いました。
時が経つのは早いもので。
もう11月も折り返しですね。秋も深まり紅葉がきれいで、京都は観光シーズンに突入です。この時期になると有名なお寺周辺や嵐山なんかの観光地、高速のIC周辺は車の渋滞がひどく、道順をしっかり考えていかなければ、えらいことになったりもします。。
以前に堀川五条から京都駅まで1時間もかかったことがありました。。。
京北へいく道の途中にも、高雄を通るルートと鞍馬・貴船を通るルートがあります。
どちらも紅葉がきれいな場所なので、時間帯とかを注意していかなければダメですね。
という事であいつとは観光シーズンの事です!と言いそうになるくらいですが、違います。
あいつとは、鹿です。
京北では秋から冬、春と山に食べ物がなくなる時期に鹿が畑に侵入して野菜をむしゃむしゃと食べることがあります。
よくあります!
食べられたくなければ畑の周りをネットで囲うのですが、それでもなぜか入ってくる。それで、入ってきたであろう場所を特定して、そこをもう二度と入れないように厳重にガードします。
すると、また今度違うとこから入ってきている。
みたいな感じで、どんどこ野菜が食べられて行きます。
という恐怖体験を去年いたしました。
初めての京北での栽培だったので、もちろん獣害のひどさなんて知るはずもなく(聞いてはいたけど、やっぱりやられなわかりませんね)、京北へ行くたびに鹿に入られた形跡を見つけ、野菜を食べられた憎らしさと、その分の収入がなくなった悲しさで、なかなか辛い気持ちになりました。
あいつらは少しの隙間を見つけて入り込んだり、予想以上にジャンプしたり、ネットちぎったり、結構手強いのです。
長年お米を作っておられる地域の方も、毎年悩まされているという。
そんな鹿が今年もうちの人参の葉を早速食べてしまいました。
全部じゃないですが。一部ですが。
一部って言っても、今までどれだけの苦労をして人参を育ててきたかと思うと、1本であろうと、腹が立つものです。
これは鹿だけじゃなくて人間でも。自分の野菜を粗末に扱われたらすごく腹が立ちます。買ってもらった後は全然いいんですけどね!腐ってしまおうが、愛犬のご飯になろうが、全然良いのです。
でも鹿は買ってもいないのに、だまって畑から野菜を持っていきやがります。
見つけ次第撃ってやりたいような気持ちにもなりますが、だいたい夜でないと現れないし、僕も猟師の免許を持っていないので。
すべきことは徹底的にガードをするのみになります。
そういや、今年の正月、年明けで初めての京北に行ったら、鹿に甘みがつまった最高級のほうれん草を根こそぎ食い荒らされたというスタートだったのを思い出しました。
もうあんな思いはごめんです。
これから本当に隙あらば入ってきます、あいつら。
大丈夫と思っても、再確認をしっかりして、絶対に入らせない強い気持ちを持っていかなければと思います!