京北の冬がやってきます。

2015年11月28日(土) 野菜を育てること

11月も早いものでそろそろ終わりですね。
いよいよ師走で、今年も残り1ヶ月ほどになります。

ここ最近一気に冬がやってきて、畑の様子も一夜で様変わりしました。
実をつけないようになってもなんとか葉っぱが元気だった夏野菜が、霜に当たって一気に枯れ始めました。冬じゃがも葉が枯れて、いよいよ収穫になります。

葉物も霜に当たると少し痛みます。
けれど、これから寒さが増すにつれて冬野菜はどんどん甘くなっていきます。

作っている自分でも、これからどんどん甘くなっていく野菜たちを楽しみにしています。

寒くなると野菜が甘くなるのは、凍らないように体の水分を糖に変えて、氷点を下げる働きによるものだそうです。
水は0°Cで凍りますが、砂糖水は0°Cでは凍らずに、濃度によってマイナスでも凍りませんが、それと同じ事が作物の体で起こるようです。

自分の体が凍って死んでしまわないように、糖度を上げるので、甘くなるという事ですね。

 

冬は野菜が美味しくなりますが、やっぱり厳しいのも冬です。
農作業も寒い中になりますし、なによりも水が冷たいです!
冬野菜は多くの場合、水で洗うのですが、井戸水ならまだマシですが、水道水や水路を流れる山水なんかは痛いほどに冷たいです。。
分厚いゴム手袋をはめて洗える事もありますが、細かく洗うときなんかは手の方が確実で早いので、気合いで洗う事もあります!

そんな時は少し洗って、ストーブで手を温めての繰り返し作戦でなんとか乗り切ります!

また、冬の大敵はなんと言っても雪です。
これは京北の特に黒田に限ってかもしれませんが、毎年結構な積雪になります。
雪が積もっても収穫する時は収穫するので、そんな時も気合いですね!
でも意外と雪が積もった時の方が、寒さはマシに感じるものです。

あとは、獣も存在感を増してきます。特に鹿とイノシシです。
去年は圃場を囲むネットをイノシシにボロボロに破かれ、穴が開いたところから鹿が入り込んだりと、なかなかのやられようでした。

今年はまだ一度も入られていませんが、すでに農道には鹿のフンが転がっていて、近くでは猿の親子が黒豆を食べに来ていたとか…。
これからの季節は、動物も命がけで野菜を食べにきます。
一度狙われたら、何度もやってきます。
防御をしっかりして、備えなければなりません!!

 

そんな京北の冬です!

写真は去年の畑の様子です。

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