ブログカテゴリ:生い立ち
あらい農園野菜BOX、端境期のためしばらくお休みでしたが、ようやく野菜が揃ってきたのでこの度再開です!
あらい農園は今年で4年目に突入しまして、これまで栽培も販売も独自路線で進んできたので失敗も多かったのですが、その分、一般的な経験ではなく自分独自の農業のやり方における経験が蓄積されてきたように思います。
少しづつ農作業も効率良くできる事が増えてきて、妥協できない所と手を抜いても良い所がなんとなくわかるようになってきました。
まだまだ失敗も多く、うまくいかない事も多々ありますが、難しいことだけど少しずつ目標に向かって進んでいくのは楽しいです。
これからも頑張って参りますので、どうぞよろしくお願いします!
この春より面積も大幅に増えまして、野菜の数もこれまでよりも多くお届けできる事になりそうなので、京都市内(地域が限られています)向けの直送野菜BOXの募集をまた再開いたします!
農家がその日採り新鮮な野菜をお届けします!
ここからちょーっと長いですが…。
あらためまして、あらい農園の紹介
新井 遼 (29歳、農家4年目)
一人で始めて、一人で畑を切り盛りしています。現在、野菜栽培130aの面積(甲子園球場のグランド面積とほぼ同じ‼︎)
経歴
嵐山保育園
西院小学校
嵯峨中学校
立命館宇治高校
立命館大学
京都信用金庫
京都生まれ京都育ちの京都が一番だと思い込んでいる典型的な京都人です。
好きな場所は鴨川のほとりです。あそこにいると悩み事がどうでも良くなるという作用があります。
幼い頃からサッカーで育ち、大学の頃にインドや内モンゴル乗馬キャラバンなどに行き、ちょっぴり人生観が変わりました。それが脱サラして農家の道を歩む根底にあります。
好きな言葉は「見切り発車」です!
やりたい気持ちが70%まで高まったら後は勢いしかない!100%なんていつまでも来ない!と言い聞かせてこれまでやってきました。
好きなテレビはNHKの動物番組「ダーウィンが来た!」「プロフェッショナル仕事の流儀」
好きな音楽は「Mr.Children」「Def Tech」
あとは、犬が好きです。
農家になった理由は
•前向きな農家の人はみんな夢を持っていて「しんどいし、儲からないけど、好きやねん」と言う。
•自分も農家になったら自分の仕事が好きになれる、そうなりたい!と思った。
この2つが大きいです。
あとは、自分で自分の好きなようにやれるという、自営業の「一国一城の主」にすごく魅力を感じ、また自分の性格上あっていると感じたからです! (就活か!)
栽培について
あらい農園の野菜は有機肥料のみを使用して、農薬•除草剤は一切使わないで栽培しています。虫対策は防虫ネットで野菜を囲う事で、雑草対策はマルチと呼ばれる資材を使うのと、防草シートを活用して、できる限り草が生えない状態にしています。
草が生える場所は、草刈り機と細かいところは鍬や手で除草しています!
就農2年目までは農薬•除草剤を使う慣行農法もしていましたが、薬剤散布は便利な反面、僕にとっては、「悪いこと」をしている気分がずっと消えず、また自分の健康面への影響、農家としての将来性、楽しさなども考えて有機栽培に切り替えました。
(おことわり:有機JAS認定は取得していません。農薬も基準通りに使用する分には安全だと言われています。)
なので、野菜に穴が空いていたり、止むを得ず虫が入っている事もあるかもしれませんが、それをより自然に近い野菜だと思って頂けたら、大変嬉しく思います。
直送野菜BOXの宣伝も
野菜BOXは、毎週火曜日の午後にお届けしています。
お野菜はできるかぎり当日の午前中に収穫(畑の場所や状態によって前日夕方収穫もあります)したものを新鮮な状態でお届けするよう努めています。
トマトは完熟で収穫します!(スーパーのトマトの多くは、まだ赤くなりきる前に収穫したものが、時間の経過と共に追熟したものです。完熟は割れやすく輸送に不向きなのと、痛みやすいので販売しづらいためです。木で完熟させると甘みが全く違います!)
スイートコーンは朝採りです!(トウモロコシは糖度の落ち方が激しく、採れたてなら生でかじるのが一番です。北海道で食べるコーンが上手いのは、採れたてだからじゃないかと思っています。)
ようは…野菜は「鮮度が命」という事です!
色々な野菜がそれぞれの用途で売っていますが、あらい農園の野菜はスーパーなどより価格は高いですが、鮮度はどこにも負けません。鮮度と肥料の種類と具合で、味は大きく変わります。特に人参は負けないです!
新鮮で美味しくて安心を追求したら、やっぱり手間暇の面でスーパーの価格帯にはできないのですが、それでもあらい農園を応援してくださる方がいらっしゃるので、このまま(もちろん価格の努力もしますが)より満足して頂ける事を考えてこれからもまだまだ頑張っていこうと思っています。
長くなりましたが、精一杯アピールをしてみました!
本当は全然押し付けがましくはなく、営業マンよりは百姓なので、ご安心ください。
お申し込み詳細はこちら➡︎ https://arai-nouen.net/delivery
最後に今季の作付けスケジュールを!
4月収穫開始
葉物野菜(ほうれん草、サラダほうれん草、小松菜、水菜、サラダからし菜)、サニーレタス、春キャベツ、レタス、アスパラガス(あれば)、こかぶ
5月収穫開始
スナップエンドウ、ソラマメ、えんどう豆、オータムポエム、スティックセニョール、コールラビ、新たまねぎ(赤と黄色)、春大根、チーマディラーパ(西洋なばな)
6月収穫開始
ズッキーニ、新じゃが(キタアカリ、とうや、キタムラサキ、インカのめざめ)、きゅうり、トマト(世界一トマト、桃太郎、アイコ、イエローアイコ、サンマルツァーノ)、ピュアホワイト、にんにく、茄子(千両、庄屋大長、白長ナス、賀茂なす)
7月収穫開始
伏見甘長唐辛子、万願寺唐辛子、ピーマン、パプリカ、ゴーヤ、坊ちゃんかぼちゃ、人参、インゲンマメ、モロッコ豆、八丈オクラ、ごぼう、小玉スイカ、ハミウリ
今年も1年が終わろうとしています。
12月はやはり師走というだけあって何かと忙しく、ついつい農園日誌の更新が滞ってしまいました。。
ここで2014年の最後に今年の振り返りをさせていただこうと思います。
あらい農園にとって、この2014年という年はとても良い1年になりました。
きっと将来、この1年が分岐点だったと言えるような、そんな1年になったと思います。
それはやはりホームページが出来て、野菜の宅配を始めたということにあると思います。そして、それが可能になる上で必要な農地が広がったということも。
やりたい農業に挑戦するということができた初年度になりました!
あらい農園は今年が3年目で、2015年の4月より4年目に突入致します。
これからもっともっと頑張って、技術も高めて、お客さんに喜んでもらいたい!という事を強く思えるような体制が整ってきています。
仕事をする上だけでなく、生きる上でも、目標や夢があるということは、毎日を生きる上での大きな活力になります。あらい農園はまだまだ未熟なところが多いですが、そんな活力をもって今年は1年を過ごせたように思います。
それだけでもとても幸せなことだなぁと思います。
実はほんの1年前、9〜11月の時期に2ヶ月間宅配便のアルバイトをしていたことがありました。夏場のナスが全然出来なくて収入があまりにも厳しくて、仕方なく16〜22時まで働いていたのです。
農家なのにまだ明るい内に仕事を切り上げて、アルバイトに行くというのは気持ち的にはなかなか辛いものがありましたし、卑屈になっていたものでした。
よくわからんベテランの奴に偉そうに指図されて、毎日腹を立てながら、「そのうちお前なんかより何倍も稼いでやるからな!」「二度とアルバイトなんてしなくても良いようにしよう」なんて思いで、過ごしたものでした。
そこから考えると、この1年で本当にありがたい事にあらい農園は成長出来ました。少なくとも今年はアルバイトをしなくても無事に年を越せそうです!
関わって応援をしてくださった多くの方々のお陰だと思います。
どうもありがとうございました。
今年は少しくらい人に迷惑をかけても良いから、とにかくがむしゃらに自分の生活の安定が優先だと、そんな事ばかりを考えてきたように思います。
これまでの人生で一番強気に生きた1年だったでしょうか。
自営業として社会の荒波を生きていくためには、必要な事のようにも思いますが。
まだまだ目標には遠いのですが、今後のあらい農園の方向性や新たに挑戦したいこと等を考えられるようになった今、2015年は今年のエネルギーのままで、それに加えて少しは自分のこと以外も考えられるような1年に出来たらなと思います。
少しずつ出来ることからなんて言わず、まず背伸びでも挑戦してみて、それから次の展開を考えてと、これまでもこれからもそんな気概で進んでいこうと思います。
なんだかざっくりとした事ばかりで具体的な振り返りにはなっていませんね。。
栽培面では、今年は離れた2地点での農業という事をしてみて、かなり失敗が多かったですね。初夏に京北で雹の被害に遭って、夏野菜は壊滅的な被害をこうむりました。50年に1度とかいう自然災害だから仕方がないのですが、なかなか辛いものでした。そのためトマトや茄子はダメでしたが、そんな中でもじゃがいもや、かぼちゃ、そして初めて栽培をしたスイカをたくさん収穫が出来ました。スイカは採り時が難しかったのですが、良い経験になりました。
冬野菜はことごとく失敗で、特に京北での栽培面はだいぶ厳しい結果になりました。京北の気候がつかめなかったのと、段取りがまだわからなかったのが原因で、来年こそは今年の失敗を糧に、もっともっと多くの野菜を常に収穫出来るようにしようと思います。
また、どの野菜をどれくらいの量作れば良いかという経験も少しずつ増えてきて、来年はもっとロスを減らしていきたいと思います。
とまぁ栽培面ではだいぶ物足りなかった反面、売り方やあらい農園としての基盤が出来てきた1年でした。
頑張って行けば絶対に農家として生きていける!と思うことができた1年でした。
なんども同じことを繰り返しますが、
そう思わせてもらえて、応援していただき、今年も本当にありがとうございました。
来年はもっともっと飛躍しますし、新しい事もまた始めるつもりでいます。
自分らしく、無理しすぎず、けど甘えずに、頑張っていきますので。
今後もあらい農園をどうぞよろしくお願い致します。