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この夏は、耐える夏でした。

2018年08月21日(火) 考えごと

久しぶりの更新になってしまいました。

あらい農園1号(夫)です。今日は暗いネガティヴな内容になってしまい、ただの愚痴になっていますが、人間誰だってそんな時もあるという事でよろしくお願いします。

 

今日で高校野球も終わって、すっかり朝晩は秋めいてきましたね。更新していない間にサッカーのW杯が終わり、記録的な豪雨があって、暑い暑い夏が過ぎていきました。あらい農園はこの夏それなりに忙しい日々を送っていました。

色々あった夏ですが、一言にまとめると、

「心身ともに疲れた‥」

といった感じのここ数ヶ月だったように思います。

特別に何か大きな事があったわけではありませんが、気候の厳しさと、それによる作物の出来の悪さ。とそれを言い訳にしかできない自分たちの技術力の無さ。相次ぐ機械の故障‥。

今年は耐える1年になると、春頃に思ってはいたのですが、本当にじっと耐えているようなこれまでの2018年です。(春の時点では、家の購入や改築で家計が厳しいという意味ででした。)

他にも、栽培面以外でのず〜っしり重い悩みというか心配事がここ半年くらいはのし掛かっていたりと、テンションが常に低い状態で、エネルギーをなんとか野菜の栽培にまわすだけで精一杯といった感じでした。

まぁ自分のメンタルの容量の小ささが、そもそもの問題ではあるのですが、、笑。

でもやっぱり農家は作物が出来ないとなかなか元気は出せません。。

今年は全国的に不作で、近所の農家さんも京北の直売所も採れる野菜が全然ないといった感じです。

なんて言っても茄子が採れないという夏は、これは異常と言っても良いのではないでしょうか。茄子なんてものは毎年腐る程採れて、売れずに捨てるくらいの量が直売所などに溢れます。

農家用語で「ドサる」というドサッと溢れる野菜No.1なんですから。ちなみにNo.2はきゅうりで、No.3は大根でしょうか。

 

この原因はなんといっても雨の異常な降り方と、その後の極端な日照りだと思います。技術や経験値が低いと言えばそうなのですが、去年やこれまでの経験やデータでは今年はあかんかったという事で、これからは如何に予想外の天候に対処したり、リスクを減らせるかが、もっともっと大事になるんだろうと思います。

 

今年は、農家としての腕の無さを痛感しています。

 

少しずつ毎年経験値を積んでいけば10年後にはそこそこのレベルに行けるやろう、と言ったある意味受け身の頑張り方では、これはこの先が思いやられるなぁと。

もっと貪欲に技術や知識を取りに行って、努力をしていかねば、きっと農家としてやっていけないだろうなと思います。

それは自営業でもサラリーマンでもきっと同じ事なんでしょうか。それはなかなか厳しい気もしますが、そもそも動物が生きるっていう事に現状維持の安定なんて、そっちの方が不自然な気もするので、まぁ仕方ないと頑張るしかないですね。せめて楽しみながら頑張れるように!

 

最後にもう一つ思う事がありまして。

この前の豪雨で中国地方や四国ではもう農業を続けられないような被害がいっぱい出てしまったとの事。うちは最近、日本農業新聞というのを購読し始めまして、そこには毎日の被害の状況が写真付きで記事になっていました。(最近はもっぱら金足農業でしたが!)

農地が流されたり、果樹園が削られたりして、農業が出来なくなるとは、やっぱり当事者の気持ちにはなれませんが、自分は今もこうして農業に打ち込めているという事には感謝というか、まずその事自体がありがたい事なんだという気持ちは忘れてはいけませんね。

だから、異常気象だなんだと言って文句や愚痴を言うのはあまりかっこいいものではありませんね。自分で言うときながらですが。笑

悪い事、上手くいかない事、色々ありますが、それでも自分にはまだまだやれる事がたくさんある、という事が見えなくなってはいけません。

こんな年は、耐えながら色々暗い事を考えるので、だからこそまた新しい何かが見つかるような気もします。

そういう歌詞のミスチルの歌があったような気が、、。冬野菜は挽回できるように、頑張ります!

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あらい農園に大殺界がやってきた!

2018年05月30日(水) 考えごと

今年から細木数子的には大殺界な1号(夫)です。

あまり信用はしていませんが、何か悪い事が起こった時はこれを言い訳にして、なんとか乗り切っています。

今年はなにかと仕事面では不調続きなのですが、そんな大殺界のまだ序盤にいきなり大きなトラブルに見舞われました!

畑の力持ち、トラクターくんの故障です。
故障というか、もうほぼ廃車です。

エンジンが焼き付くという、故障の中では最強クラスの故障です。

これは、車でも何でもエンジンで動く機械にはなくてはならないオイルが何らかの原因でエンジン内から抜けてしまう事から起きる故障で、修理はたぶん、60〜80万?くらいは掛かりそうとの事で。。

つまり同じ馬力で同じくらいの古さの中古を買った方が良いでしょうという金額になります。直すなら中古を買った方が良いって事は、ほぼ廃車って事です。

もうこりゃ60万円入った財布を落としたようなもんだ。。

 

要因は色々とありますが、行き着くところは運転前の点検とか、日頃の整備不足とかで、自分のトラクターへの関わり方が至らなかったという事になります。

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近所の農家さんに引っ張ってもらって、畑から自宅に帰りました。。

 

このトラクターは2年前に京北で家を借りて、本格的に農地を京北一本にした当時、町内の方から中古で譲って頂いたものです。

型式はそこそこ古いのですが、使用時間が少なくて、とても良いトラクターでした。トラクターのエンジンは丈夫で、メンテナンスをしっかりとすればこの先10年以上は使えそうなトラクターでした。

 

整備を怠っていたつもりはなかったのですが、結果は結果です。
もしかしたら、最初の状態がきれいだったので、そのまま油断していたのかもしれません。

何を言っても時間は巻き戻らないので、もう一生同じような事がないようにする!それ以外に今回の経験を活かす道はありません。

小型の農機ならまだしも、トラクタークラスの大型機械のエンジン焼けは、もう二度とやってはいけない失態です。費用的にも大打撃ですし。

それに、このトラクターは町内のおじいさん(僕らが来る少し前に亡くなられた)が使っていたもので、それを引き継いだので、できればずっと使っていきたいなと思っていました。機械も農地も手放されたものには、それまで農業をされていた方の想いが詰まっていると思うので、引き継ぐからにはそんな想いも引き継いでいきたいなと思っていて、それがこんな事になったのは残念です。

金額面で比較すると、中古を買い直した方が良いと言われながらも、できれば修理をしてでも乗り続けたい思って、結論がまだ出ないままとりあえず家に置いてあります。

これを糧に機械を大事にできる農家にならなくてはなりません。高い勉強代にはなりましたが、一生農家で生活するのであれば今後40年は農機を使うかと思いますので、早いうちに痛い目に遭って良かったという事にします。

なかなか、終始暗いトーンになりましたが、
実はイセキの営業さんが、「かわいそうだからと、上司に無理言って、安くで中古取ってきました」と言って下さり、また新たなトラクターがやってきています。

少し古いのですが、まだまだ元気なトラクターです。
本当にありがたい限り!

当分はその新しいトラクターに乗りつつ、お金と相談しながら修理かどうするかを考えていこうと思います。

いやぁ、経験値がまた一つ上がりました。笑