ブログカテゴリ:考えごと
しばらく更新が滞っておりました。
少し忙しかったという、ありきたりないい訳にもなるのですが、実は先日になりますが私自身の結婚式がありました。
無事に終わり、ようやく少しずつ仕事のペースを戻していこうかと言うところです
ご迷惑をお掛けしました。
会社勤めなら日々の仕事の後に、さらに夜なべをして準備に励むという話を、よく聞くのですが、幸いかどうか、自営業なためにそのあたりの時間配分は自分で決めてここ数ヶ月は過ごしてまいりました。
一生に一度だからと、畑に行きたい気持ちもありつつ、準備などにも力を入れてきたおかげで、良い一日を過ごすことができました。
相手の方は、私が農業を始めた当初から支えてくれていた方です。
今後、一緒に農業をしていくかはまだ未定ですが、来春からは畑の近くの土地に移住をして、田舎暮らしが始まります。
これからは、また気を引き締めて農業を頑張っていこうと思っております!
どうぞよろしくお願い致します!
さて、そんな風にプライベートで忙しくしている間でも、なんとか夏に仕込んでいた冬野菜が大きくなっています。
実はこの間に、ホームページ内の「栽培中の野菜」ページが表示されなくなっていました。ただいま復旧中ですので、今しばらくお待ちくださいませ。
今年も天候はもはや例年通りに不安定で、自分の栽培技術の未熟さもあって、失敗もたくさんありました。特に秋の早い時期に収穫予定だった作物が水不足のために壊滅状態になりまして、しばらくの間、非常に野菜が少なくなってしまいました。
ご迷惑をお掛けしました。
ここに来て、遅れて収穫予定の作物も次々と収穫期を迎えて、ようやく畑が賑やかになってきたという感じです。
「栽培中の野菜」ページが復旧中のため、こちらに一部ですが野菜のようすを載せておきます。
金時人参です。人参は今年は発芽がとても悪く、思った量が栽培できていません。。そうは言ってもかなりの量を蒔いているので、お届けには問題ありません!
水菜です。葉物は霜に当たってしまうと、たちまちに葉が痛んでしまうので、今の時期が一番きれいな状態です。
サラダからし菜です。見た目が鮮やかでとてもきれいな野菜です。
少しピリッとしますが、少し火を通せば辛味は和らぎます。
キャベツです。葉が水を弾くので、写真でもみずみずしさが感じられますね。
カリフラワーです。今年は紫カリフラワーや、近い仲間のロマネスコも栽培しているのですが、もう少し先になりそうです。
ブロッコリーです。
カーボロネロというイタリアの野菜です。イタリアのトスカーナという地域が原産で、主に煮込み料理やスープ、鍋なんかにもよく合います。煮込むと、深い味わいが感じられる野菜です。
こちらも珍しい野菜、オータムポエムです。アスパラ菜とも言われ、アスパラとは全く関係ないのですが、風味が似ていることからそう呼ばれています。
少し湯がいて、おひたしや、マヨネーズで食べると甘みがあって美味しい野菜です。
知っている人には人気の野菜です。
早くも冬が近づいていますが、今年も残り1ヶ月半ほど、野菜作りも、農園日誌の更新も、しっかりと頑張っていこうと思っています!
あらい農園ではこの秋冬の作付より、これまでの伏見区向島と京北の2カ所態勢から、京北のみでの栽培へと移行することになります!
少しずつ荷物を移動させたり片付けをしながら一本化へと移行中です。
これまで、どちらも京都市内とは言え、全く気候の違う2地点での栽培をしてきましたが、さすがに一人でこれを行うのには無理があったなというのが正直な感想です。
無理だ無理だ、と言われてきたものの、やっぱり実際に自分でしてみなければわからない事もあると思いやってきました。例えば「有機農業では食えない」とか「農業は一人では無理」とかそもそも「百姓じゃ食っていけん」とか、農業をしていると基本的に「無理だ」と言われることが多くて、そう言われるたびに「やってみなわからんのに」と思ってきたのですが。。
今回はさすがに無理というか、非効率だなぁという感じでした。
まず第一に畑まで片道30分と1時間の地点に住んでいるので、ガソリン代が掛かるのと、なによりも時間が掛かるし、その分畑に着いた時にはすでに少し疲れていたりもします。
また、どうしても2カ所の畑に行かなければならない日もあったりで、なかなか難しいものでした。
そして、当たり前ですが、そのようなやり方をしながら特に感じたのは「きちんと野菜と向き合いたい」という事でした。
段取りをいかに組んでいくかばかりを考えて動く事が多かったので、作業をこなす事で一杯一杯になってしまっていました。
2年ほどやってみて、この細かい差が、後々どれ程大きな違いになるかをこれでもかと痛感しました。
もっともっと野菜作りに集中をして、いつでもすぐに畑に行ける距離にいたいと強く思うようになりました。
今年は天候のせいもあって、野菜の出来が非常に悪かったと言いながらも、もっと自分が野菜の世話をしっかりできていれば、絶対にもう少し野菜は育ってくれていたと思いますし、何よりもうこれ以上失敗はしたくないと思うくらいに悔しい思いを今年はしました。
そんな事で、これからは京北のみで野菜を作る事にします。
なぜ京北かという理由は、まず現状の面積の広さで、すでに8反(2400坪)の面積を使わせてもらっています。これだけあると、十分に思うような作物を育てる事ができます。
実は気候的なところでは、京北の黒田という場所は農業をするにはとても厳しい環境にあります。
まず第一に冬の積雪量が多く、だいたい1月〜3月の雪解けまでは畑どころか農道にすら入れないような雪の多さです。昨年は30cmくらいは常時積もってたような‥。
それに鹿や猪などの獣害も多く、また山あいの地形のため風の吹き方が平地とは比べものにならない程強く、山が近くにあるので、日照時間も短いなどのデメリットがあります。
まぁここまでデメリットがあると、暖地の平地でする農業とは全く別のやり方になります。。
そんな大変な場所ではあるのですが、良い点ももちろんあります。
まず自然に囲まれているという環境。これはやっぱり最高です。
いつもいつも畑に到着すると、「こんなところで仕事ができるなんて恵まれているなぁ」 と思います。
それに、地域の皆さんも温かくて、親切です。
至らぬところもたくさんあるものの、それでも期待をしてくださるのが、何よりも嬉しいです。
新規就農という立場は、結構同業者からは下に見られる事が多く、いろんなところで半人前扱いをされるのですが、それが事実だとしてもやっぱり気持ちよくはないです。
そんな事が多い日々を送ってきた僕にすると、期待をしてもらえるという事が本当にありがたいのです。
誰だってそうですが、「頑張ろう! 」って気持ちになります。
厳しい環境の中で、京北のみで農業をしていくのは大変だとは思いますが、でもたぶんこの2年間のやり方に比べると随分と楽になるのではないかと楽観視しています。
家も移住をするつもりで、ただいま探し中です!
そんな過渡期にあるあらい農園です。
今回は少し長くなりすぎたかなぁ。