ブログカテゴリ:野菜を育てること
11月も早いものでそろそろ終わりですね。
いよいよ師走で、今年も残り1ヶ月ほどになります。
ここ最近一気に冬がやってきて、畑の様子も一夜で様変わりしました。
実をつけないようになってもなんとか葉っぱが元気だった夏野菜が、霜に当たって一気に枯れ始めました。冬じゃがも葉が枯れて、いよいよ収穫になります。
葉物も霜に当たると少し痛みます。
けれど、これから寒さが増すにつれて冬野菜はどんどん甘くなっていきます。
作っている自分でも、これからどんどん甘くなっていく野菜たちを楽しみにしています。
寒くなると野菜が甘くなるのは、凍らないように体の水分を糖に変えて、氷点を下げる働きによるものだそうです。
水は0°Cで凍りますが、砂糖水は0°Cでは凍らずに、濃度によってマイナスでも凍りませんが、それと同じ事が作物の体で起こるようです。
自分の体が凍って死んでしまわないように、糖度を上げるので、甘くなるという事ですね。
冬は野菜が美味しくなりますが、やっぱり厳しいのも冬です。
農作業も寒い中になりますし、なによりも水が冷たいです!
冬野菜は多くの場合、水で洗うのですが、井戸水ならまだマシですが、水道水や水路を流れる山水なんかは痛いほどに冷たいです。。
分厚いゴム手袋をはめて洗える事もありますが、細かく洗うときなんかは手の方が確実で早いので、気合いで洗う事もあります!
そんな時は少し洗って、ストーブで手を温めての繰り返し作戦でなんとか乗り切ります!
また、冬の大敵はなんと言っても雪です。
これは京北の特に黒田に限ってかもしれませんが、毎年結構な積雪になります。
雪が積もっても収穫する時は収穫するので、そんな時も気合いですね!
でも意外と雪が積もった時の方が、寒さはマシに感じるものです。
あとは、獣も存在感を増してきます。特に鹿とイノシシです。
去年は圃場を囲むネットをイノシシにボロボロに破かれ、穴が開いたところから鹿が入り込んだりと、なかなかのやられようでした。
今年はまだ一度も入られていませんが、すでに農道には鹿のフンが転がっていて、近くでは猿の親子が黒豆を食べに来ていたとか…。
これからの季節は、動物も命がけで野菜を食べにきます。
一度狙われたら、何度もやってきます。
防御をしっかりして、備えなければなりません!!
そんな京北の冬です!
写真は去年の畑の様子です。
9月にしては涼しい毎日ですね。
過ごすには快適なんですが、野菜の世話となるともう少し暑くなってくれた方がうちとしては助かるところです。
9月の植え付け&種蒔きラッシュがひと段落つき、雑草の勢いも治まりつつあって、ようやく猛烈な忙しさがなくなってきた感じがあります。
まだ、これから冬を越えて収穫するための春野菜を早くも仕込まなくてはならないのですが、秋冬野菜に比べると少しはマシになります。
今の畑の様子です。
よくわからない感じですが、、これは種を蒔いた後に保温資材を被せてある様子です。
種を蒔いて雨が降ってくれると、水やりをしなくて良いのですが、最近の雨は必要以上に豪雨になる事もあるので、こうして資材で被せてクッションの役割も担ってもらい、雨の勢いで種が出てきてしまったり流れていかないようにしています。
この畝は一番最近に蒔いたほうれん草やこかぶ、小松菜です。
資材の下でようやく発芽してきたところですね。
秋にあまり気温が低いと、生育も鈍くなるので(あまり暑すぎても鈍いですが)大きくなって一人前になる前に冬が来てしまいます。なので、できればもう少し暑くなって生育スピードが上がれば丁度よいのですが。。
他の場所では少し前に定植をした苗が大きくなってきています。
写真はどアップの白菜です!
どアップすぎて白菜の生育具合はわからないのですが、、。
てんとう虫がいますね。
最近、このナナホシテントウが増えてきました!
あらい農園のキャラクターでもナナホシテントウは、アブラムシなどの野菜にとって困った虫たちを食べてくれます。
ナナホシテントウがいると、それだけで安心感がありますね。
この時期の冬野菜の栽培は本当に難しくて、特に白菜のような葉の柔らかい葉物野菜は無農薬だとかなり大変です。こうして自然の中のバランスで、虫を退治してくれると助かりますね。
4年目の冬野菜の栽培は、今年も苦戦続きですが、これからなんとか大きくなっていって欲しいものです。
その中でも京北での栽培は2回目になりますが、田舎の中山間地と呼ばれる地域での農業がとても大変な事を最近特に感じます。
山あいにあるので、日が昇るのが遅く沈むのも早くなります。風の吹き抜け方も平地とは段違いですし、晴天の日も少なくなります。それから、何よりも獣害です。この前も畑のすぐそばに鹿の糞が落ちていて、イノシシらしき土をえぐった跡がありました。
冬になると獣は食べ物を求めてか里山にたくさんやってきます。
対策を講じていても、わずかな隙間から入ってきて、荒らされることはよくあって、これからは何よりもそれが一番の心配事になります。
僕は30歳ですが、自分のような若さでも獣の被害は精神的にすごいダメージになります。自分がおじいさんだったら、これは耕作を放棄してしまう。。と思うほどに。
少し仕事のペースが落ち着きだした今こそ、来るべき冬に向けて、もう一度しっかり兜の緒を締めていかなければなりません!
と書きながら改めて思いました。笑
失敗した時は、いつも悔しくて「来年こそは…」と思うもので、実はその来年はもう今まさに目の前に来ているのですね。悔しかった去年を思い出して頑張らなければ、去年の失敗が無駄になってしまいます!
去年の荒らされた畑です。
あぁー!!悔しい!今年こそは勝ーーつ!!