朝晩がだいぶ涼しくなって、虫たちも秋の声になってきました。
夏の終わりのちょっと寂しいような、切ないようなかんじが好きだったりするのですが、
一気に秋まで吹っ飛んでしまったようなところがあって少し残念です。
そんな秋の始まりに、突然ですが吹田市限定で野菜BOXの配達を始めようと思っています!
私、2号(妻)は吹田市出身で、実家が吹田にあります。
今年の初めに3号(娘)が生まれ、孫バカなじいちゃんばあちゃんに会い帰るついで、
と言ってはなんですが、せっかく帰るのだからお野菜も運ぼう!という魂胆です。
娘が生まれてから、時間は有限であると、“今”の貴重さを痛感するようになりました。
娘が生まれる前にも、京北黒田で生活するようになってから感じていたことです。
高齢化が進む黒田ではご近所のおじいちゃん、おばあちゃんが亡くなるということが多くあります。
去年は元気だったのに今年はいない…
次の年も同じように一緒に春を迎えられると思っていたのに、違うのだと思い知らされました。
そして娘が生まれると子どもの成長に驚かされ、どんどん変わっていく姿に、
今しかないこの時間の貴重さを痛感する日々です。
そんな中で、親孝行とまでは言えないのですが、やっぱり今できることは今したいなと思い、
月に一度くらいは実家に帰る時間を作ろうと思いました。
そんな勝手なこちらの都合なのですが、せっかくなのでお野菜もお届けできればと思っています。
発送便は送料がかかってしまうのが頭の痛いところです…。
そして配達させてもらうよりも顔が見えにくい。
吹田市だけですが、配達することで、よりお客さんと繋がれたらと思っています。
そんなにたくさんのところには配達できないと思うので、早いもの勝ち…です!!
気になった吹田市民の方はお気軽にお問い合わせください!
【吹田市限定野菜BOX】
お届け日:毎月第1土曜日(ご不在の場合は予め置き場所を決めてお届けします)
内 容:農薬を使わず、有機肥料で栽培した野菜7〜9種類
料 金:2300円(配達料込み)
詳しくは↓
http://arainouen.thebase.in/items/22601872
あらい農園1号(夫)です。
久しぶりの日誌になりました。
京都では8月16日の五山の送り火が終わると、もう夏の終わりなんて言うのですが、今年はその通りに真夏のピークが去ったような雰囲気がしてきました。
今年は世間ではお盆休みが9連休とか10連休とかでしたが、この時期の農家は20連勤とか当たり前に毎日ヘトヘトになりながらの日々です。
この夏は例年と同じかそれ以上に、農作業のやらなあかん事に追われて追われて、心身ともにタフな毎日を過ごしていました。
世間がお盆休みで、京北に流れる上桂川にはBBQを楽しむ人々がたくさんいました。そんな人を横目にまだ暗いうちから働いて、夕方暗くなるまで働いてる農業という仕事。
久しぶりに、この仕事は何なんだろう…、と考えたりしました。
確か、自分は夏が好きで冬が嫌いだったはずなのに、夏らしい事など一つもできてない‼︎
このまま一生、夏は毎日必死に働きながら過ぎ去るのを耐える事になるのか…、などと大げさに考える事も。。
でも、するべき仕事は山積みなので、今は目の前の毎日をとにかく頑張るのみ‼︎と自分に言い聞かせる毎日でした。
なんだかんだ言ってやっぱり8月は厳しい季節です。春野菜の片付け、夏野菜の収穫・管理、冬野菜の準備・種蒔き。。そして猛烈な勢いで伸びまくる草刈り。
現実逃避をして舞鶴とかに釣りに出かけたりしたいのですが(釣りは超初心者ですが、あのゆったりした時間が好きなんです)、ここで逃げると冬に別の意味で泣くことになります。
なので、気持ちを強く持って毎日を乗り越えなければなりません!
昭和生まれなのでやはり根性論的なものが根強くあって、この繁忙期の最中、
「やっぱり大事なのはメンタルやな」と思いました。
体調がいまいちの日がたまにあるのですが、そこで気持ちが弱気になると、ほんまに心身共に負けてしまうので、そんな時はあえて、やらなあかん事だらけや‼︎と自分に再確認をさせて、無理矢理メンタルをストイックな方向に戻す感じです。
毎日マラソンの35km地点を走ってるような具合ですね。
でも、これは今年で最後にしたいものです。
僕は農業を始めた時に、視野が狭いなりにどんな農業のやり方が良いのかを考えていました。
色々と考えたのですが、大変な農家のイメージである、朝から晩まで働き詰め。これは避けたいなと思っていました。
自分で自分の生き方を決めるのだから、そうはなりたくはないと!
しかし、今まさにそれになっております!笑
これは良くない!
忙しい中にも、もう少し余裕をもった働き方をしたいです。
これは来年の大きな課題ですね。
たぶん作付け量をもう少し減らして、無駄な作業を削る必要があると思います。
勢いまかせじゃなくて、ちゃんと丁寧にやる。とっても苦手な事ではあるのですが、ここは大幅に改善の余地があります。
そんな夏を過ごしております。
こう書くと、農家なんてやってやれん大変な仕事や‼︎
となりそうですが、一つ本当にこの仕事は良いなと思うところがありました。
それは、子どもと過ごせる時間です。
ヘトヘトになって帰ってきて、すぐに3号(はな,6ヶ月)をお風呂に入れるのが日課なのですが、たまにはゆっくりのんびり湯舟に浸かりたいと思いつつ、でもこの時間は本当に良い時間だと思います。
お昼に離乳食を食べる時、昨日は出来なかった動きが今日から急に出来たとか、お風呂を上がってからのリラックスタイムとか、毎日3号の成長を見ていられるのは、かけがえのない事やなと思います。
農家という仕事はたぶん時給換算したら300円とか、もっと低いかな?とにかく換算したらあかんくらいの仕事です。(あらい農園に限る)
そして、年間休日も数えたらあかんくらい少ない仕事ではあるのですが、それらのデメリットを全て吹き飛ばすくらいに、自分にとってこの0歳の娘といられる時間は何物にも代えられない時間です。
この仕事は一体何なんだ、とボヤッと思う毎日の中でこそ、これに気付けたのかもしれません。無理矢理探し出したとも言えますが。笑
この夏の、一番の収穫やな‼︎(どやっ)
そして、冬にはGWの分も含めて10連休×2回、必ず休んでやるぜ‼︎
というモチベーションが副作用で発症しました。
まだ、やらなあかん事山盛りですが、10連休を合言葉にまだまだ頑張ります。