あらい農園のインタビューと動画を作って頂きました。よろしければご覧下さい!
動画はこちら⬇︎
インタビューはこちら⬇︎
https://www.kirario.jp/content/story/121.html
京都を拠点に素敵な家具やインテリア雑貨を販売されているkirario(キラリオ)さんのwebサイトの中でご紹介を頂いています!
インタビューを通して色々とお話をする中で、自分の内側にあったけれど、これまで出てこなかった内容の話もあったりして、あらい農園の内面を引き出してもらったように思います。
農園日誌
1号(夫)です。毎月第2土曜日は2号(妻)と3号(むすめ)が大阪の吹田周辺での配達の週なので、今日は久々に一人でコーヒーを飲んでいます。
あらい農園にとって秋のこの時期(9月後半〜10月前半)は実は少しだけホッとできる時期でもあります。夏野菜が終わりに差し掛かり、冬野菜の植え付けや種播きラッシュもひと段落、もう少ししたら里芋、サツマイモの怒涛の収穫ラッシュの前のひと時。
用事を済ませて、何をするでもなくカフェに入りました。
農業の事をいろいろと考えるのですが、今年が本当にひどい出来具合なのもあって、どうしてもネガティブな事しか浮かんできません。
ふと、Facebookを覗くと、5年前の思い出とかで、あらい農園が初めてテレビに紹介してもらった時にアップをした投稿が出てきましたので、久しぶりに見てみました。
僕が30歳の頃です。
画質が悪いのですが、お時間があれば暇潰しにご覧下さい。15分くらいあります。
5年前も雨が異常に多くて、ここしばらくで一番出来が悪いって同じことを言っていたのがおかしかったです。
この年も原因は違えど、パプリカが全滅してました。笑
テレビ繋がりの話ですが、僕たち夫婦はNHKのプロフェッショナルという番組が好きでよく見ています。昨日録画していた回で、靴磨きのプロの方が、「過去ばかり見ている人はカッコよく無い。常に未来に挑戦をしたい」と話されていました。
うんうん、そやな。
と思ってた翌日に5年前の栄光(テレビに出たこと)をほじくり返してくるという。。
単に懐かしいなと思ったのはあります。2号はまだ婚約者として登場していました。笑
5年前の自分と比べて今はどうなんだと自問すると、「腑抜けやがって」となります。
野菜の不調で少々落ち込み気味だからと言うのが大きいのですが。
でも、「満足しやがって」と言われそうです。あの時は顔で笑いながら、心はハリネズミのように、とげとげしていたものです。
名前を出して大変申し訳ないのですが、今では農家仲間でたまに会って話もする仲の左京区大原の『音吹畑』さん。
http://otofukubatake.com
当時の僕からすると、会った事はないにも関わらず、ただ「この農家すげぇ」という印象だけで「くそっ、見てろよ絶対5年後に抜く‼︎」とかライバル視しつつ、悔しいからブログもFacebookも一切覗かない!という態度。(見たら差を痛感して苦しいから)
今はなんとなく販売の方向性が全然違うから、他の農家さんを敵対視する事はほぼなくなりました。いいのか悪いのか。
話を戻すと、今の自分はハングリー精神を持ってますか?という話です。
今年に関しては野菜の出来が悪すぎて、その点では来年へのモチベーションは高いのですが、ただ全体的に見るとなんとなくモヤモヤっとした気持ちというか、なんというか。
今年は本当に悔しいから、栽培についてのやる気はあるのですが。いや、農家だからそれこそが大事と言えばそうなんですけど。
5年前を思い出すと、とげとげした感じが少なくて、逆に不安になっていたりもします。
大人になった、経営が安定した。
イコール
腑抜けてる、衰退の一歩。
じゃないかという不安。
ちょっとこの冬は、このあたりの事でモヤつきそうな予報が出ています。
それにしても、本当に野菜の出来はそのまま心の浮き沈みに影響しますね。
こんな事言ったらダメかもしれませんが、出来が悪いとやる気がなくなる。
畑に行く気が失せるのです。
そしたら、更に出来が悪くなる。
このループに入りそうになります。
そこに行ったら確実に気分が下がるとわかっていたら、つい足が遠のきます。
そこが頑張りどころですよね。
僕は、今は本当に3号(むすめ)に救われて、喋りたくない気分であっても、3号の前では楽しく過ごしたいと思って、無理やり、ちょっと気持ちを立て直す事ができるのです。
夫婦二人の時はそれはそれは、負のオーラ撒き散らしまくりで、2号には本当に迷惑を掛けました。(今もですが)
いやぁ、野菜きれいに作りたいですね。
ビシッと揃った野菜は気分が良いです。
この欲望は農家としては最低限持ち続けたいですね。
でもこれが叶わない事こそが、農家を頑張り続けられるモチベーションなのかもしれません。
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5年前の1号です。農道で脇見運転。こういううっかり事故は今だに改善されません。