今年は冷夏と言われており、まだ6月頃には「どうせ去年みたいに暑いはずや」なんて言っていたのですが。。冷夏というか、この雨続きはなんなんでしょうか。。
京都は今日も豪雨で、すごい勢いの雨が降っていました。
朝は京北の道の駅にスイカをたくさん出荷してきましたが、雨が強く降り始めていたので今日は作業を諦めて、事務仕事の1日になりました。
京北からの帰り道も道路が川のようになっていて驚きました・・!
先日の台風から、ずっと天気がいまいちで、さすがに作物にも影響が出始めています。
台風の風で茄子は傷だらけになって、そこからこの湿気で病気になる事が増えました。
ズッキーニも、それまではたくさん収穫出来ていたのですが、実がつかなくなりました。
これはたぶん虫が飛んでいないので受粉もできないからだと思っているのですが・・。
また、天気が良くなれば、たくさん収穫できることを期待したいと思います!
この時期は夏野菜の収穫・管理作業に加えて、冬野菜の播種や、畑の畝作りにと、やる事が多いのですが、こんな天気のせいもあり、なかなか段取り良くはいかないものです。
お盆くらいは晴れて欲しいのですが・・・
やぁ天気が悪いとついつい気分も下向きになってしまいますね。
でも、農家にとってはこんな雨天の日には、事務仕事やこれからの作戦をじっくり練る貴重な時間になります。1日も無駄にせずに、この夏を乗り切って冬野菜へと移行していきたいものです。
実は冬野菜の種まきが今年は不調で、思っていたように早いうちからの収穫が厳しくなりそうです。
畑を遠い場所で2つ持つという事が、やっぱりこの時期が一番難しいなと痛感しています。
特に苗の育苗をとても気を遣うところなので、こればっかりは近所の苗農家さんにお願いして健康な苗を作ってもらった方が良いのかなぁとも考え中です。。
また雨が強くなってきました。
でも最近自分に言い聞かすことの一つに、
「うまくいかなくなって、そこからいかにベストを尽くすか」
があります。ついつい嘆いてしまうのですが、一番得なのはその瞬間から出来る最善の事を頑張ることですね。
新規就農というのは、やることなすこと上手くいかないことの方が大半です。野菜の栽培もそうだし、それ以前に農家としてやっていける環境作りも、厳しい事も多いです。天候も。
農家が特別でも何でもないかもしれませんが。
そうなると、どうしようもないことへの受け入れ方が少しずつ上手くなるような気がしています。
とは言えやっぱり嘆いて愚痴は言うのですが・・・笑
あらい農園にとうとうホームページができました!
これからは、今までのブログの記事もここの「農園日誌」ページから書いていこうと思います!
どうぞよろしくお願いします!
畑で栽培している野菜の様子も「栽培中の野菜」ページで随時更新していきますので、
そちらの様子もちょこちょこと見ていただけましたら嬉しく思います。
頑張って頻繁に更新していきます!
農家としてデビューをして2年と5か月になります。
お陰さまで立派なホームページが出来ました。
まだまだ栽培・販売・他いろいろと課題が多くあるのですが、少しずつ出来ることが増えてきました。
今年の春作より、本格的に京北で畑を広くお借りすることができてから、今年はやりたい農業に大きく舵を切れていると思います。
今年はもう7カ月も過ぎていますが、非常に中身の濃い1年を過ごせているなぁと思います。
完璧かといえば全然そんな事はないのですが、栽培する作物も、売り方も、自分のやりたいような事に挑戦する初年度として、
とにかくもう目の前の課題を1つ1つ、時には手が回らない事もありますが、がむしゃらにやっている感じです。
今回のホームページも今年の1月頃に構想を練って、色んな方々のご協力を頂き、今回完成しました。
畑がすごく遠い2地点に分かれているという事は、すごく工夫をして頑張らなければ非常に非効率なやり方ではあるのですが、それでも十分な広さがあり、作りたい作物をやりたいだけ作れる広さがあり、こんな風にホームページという自分だけの発信できる基地ができて。
これはもう、ここからはこの環境を活かして上へ上へと伸びていくしかないなと思います。
逆に言えばこの環境で農業で食っていけなければ、もうどうしようもないなと言ってもいいと思っています。
あまり自分を追い込みたがらない性分なのですが、今回のホームページは本当に驚くほど素晴らしいサイトをつくっていただき、
それに友人にも色々と協力をしてもらったので、これを良いプレッシャーとして、頑張っていかなければと引き締まる思いです。
実は今年の初めのほうに静岡の富士宮で有機農業をしている友人が京都まで来てくれました。
色々話をする中で、どこかできっぱりとやりたい農業に舵を切る必要があるなと思いました。
その時の舵を切るというのは、一切農薬・化成肥料をつかわない、いわゆる有機栽培への転換の事でした。
その時はまだ市場出荷用の野菜(レタス)を栽培するのに農薬・化学肥料を使用する慣行農法を行っていて、いくらそれ以外の野菜は有機栽培ですと言っても、なにか中途半端で、「あらい農園とは?あらい農園の野菜とは?」に対して堂々と答える事ができない感じがもありました。
もう完全に全ての野菜において農薬・化学肥料を使用しない事にしなければ、あらい農園をこれからもっともっと成長させることがやりづらいなと感じたのでした。
その時の気づきというか、決意が今年のここまでの自分の変化のもとにあります。
それからもうひとつ、「大きな会社にできない事」というキーワードもすごくポイントになりました。
その友人の農園は静岡や東京などの飲食店に野菜を届けているのですが、大きな会社にはできないすごく細やかな対応でお客さんをつかんでいました。
ちなみにこちらです。
馬場修一郎農園さんです。友人は共同代表の安井拓人くんです。
http://bs-nouen.com/
自分にとっての大手にできない野菜の売り方って何だ?と考えるきっかけになるやり方をされていました。
答えは今回新たに始めます、野菜の個配です!
京都市という大きな街に住んで、京都の北と南に畑を持ってする農業は、畑が遠い分、お客さんが近いなと思いました。
当日採った新鮮な野菜を届けられる。それは大きな会社には絶対にできないことだなと思いました。
農薬を使わずに有機肥料のみで栽培する野菜というのは、雑草を除草剤で枯らす作業の何倍も手間がかかり、農薬をやらない事は、虫や病気のリスクが高いので(薬はリスクって考えもありますが)、やっぱりその分の価格はスーパーの安い野菜よりは高くなります。
けれど、有機肥料はやっぱり化成肥料に比べると味の違いが段違いのものもありますし、有機肥料を効かせるには微生物が有機物を分解して作物が吸収できる状態にする必要があり、殺虫剤は撒かずに微生物を元気に活かす必要があると、僕は思っています。(そのへんのミクロの世界は勉強中です・・まぁ諸説あるのでみんな自分の解釈です。笑)
そんな有機の野菜は、オーダーメイドの物が高いのと一緒で、大量生産には安さという点で劣りますが、他の要素で勝ってる部分もたくさんあります。
今回個配をするのは、スーパーの価格・利便性には劣るかもしれませんが、農家である僕が持っていく事に価値を感じていただける方や、無農薬・新鮮さ・味・旬、そんなところに重きを置いて食生活を送っている方に、ぜひお届けしたいなと思っています。
もちろん、それに見合うだけの価値を、野菜や情報や色んな事で感じてもらえるように頑張っていこうと思います。
そんなあらい農園しかできないこと、売り方も、寒暖差のある畑を持つメリットも、最大限に活かせる場が今回のホームページです。
今年はホームページと個配の事を中心に考えてきて、この度めでたくスタートです。
少しずつあらい農園らしさを作っていき、成長していきます!
どうぞよろしくお願いします。