ブログカテゴリ:野菜を育てること
早くも2月も終わろうとしています。
早いもんですねー!
2月中にはなんとか終わらせたいと思っていた仕事が、農作業も事務仕事の方もたくさんあるのですが、途中で2月が28日までしかない事に気付き、諦めました。。
なかなか思うようにはいかないものですね。
少し風邪気味だったりもしますし。
まぁでも調子の上がらない時(今は精神面よりは体調ですが)は、あまり深く考えずにいるべきですね。
この時期の畑はと言いますと、もう日に日に作物の様子が変化していきます。
冬の間は作物もほとんど動かないので、余計にそう思うだけかもしれませんが。
どんな変化かというと、冬野菜が花芽を伸ばし始めているのです。「とうが立つ」とも言いますが、つまりは花を咲かせて種を付けて遺伝子を残そうとします。
多くの冬野菜の性質として、一定気温以下の寒さになると花芽が形成されていきます。でも真ん中の方にすごく小さくあるので、ほとんど見えないし、気にもなりませんし、食べたりする上でも特に影響もありません。
けれどその花芽は気温の上昇や日が長くなる等の気候の変化に反応し、ぐんと大きくなるのです。
それがちょうどこの2月から3月に掛けてです。
農家にとっては恐怖の端境期です。
あらい農園でももちろんその端境期はやってきていて、前日まで普通だったかぶやサラダからし菜が翌日にはとうが立ってきて収穫できなくなってる。。
という感じで、すごく春の足音を怖いほど感じます。。
だから実はもう少し寒いままであって欲しいと思ったりもするのです。
でも少し前に蒔いた春向けの葉物野菜も早く大きくなって欲しいのもあって、なんかもうよくわからん気分です。
まぁ気分がどうであっても、お天気には逆らえないのですけどね。
そんな事でこの時期は本当に品薄で、すごく頭を悩ませます。
でもそんな中、奇跡的に少量ではありますが、この時期に見事に大きく育って収穫期を迎えた作物がありました。
キャベツです!
昨秋に悲惨な程の育苗の失敗をしてしまい、ダメ元で植えていたキャベツが出来て来たのです。
少しだけなんですが、それでも救世主現るという具合の気分になりました。
が、しかしですよ。
ある日この青い被覆資材(保温性があって被せておく布)を外してみたら、たちまち鳥に突つかれていました。
少しだけ無傷なキャベツもありますが、無念です。
忘れないようにして、これからはこういう事もあるんだと覚えておかなければいけませんね。
でもすごく疑問なのが、なんでうちのキャベツだけやられるのか?
普通キャベツ栽培は広い面積一面をキャベツ!みたいに栽培するのに、あまり鳥につつかれてるようなのは見たことがないのですが。
見たことないだけかもしれないし、もしかしたら美味しいからなのか、無農薬なのが鳥にはわかるのか、は定かではありませんが。
でも以前に研修生の時にお世話になったいた農家さん(東京の有名店とたくさん取引されている方)が同じように「うちのキャベツだけ鳥に食われるねん」って笑いながら言われていたことがあって。
そう思ったら、まぁなんか悔しいけど嬉しいですね。
そういう事にしておきましょう。
1月も早いもので、もう後半ですね。
冬は農家は比較的ゆっくりと過ごしているのですが、ぼちぼち春に向けて、さらにはその先の夏に向けての準備を考えていきます。
そして昨年の今頃に野菜BOXの構想を練り始めたように、今年も新たなプランを練って、それを形にすべく頭を働かせねばいけない時期でもあります。
色々と平行して考えることをしているのですが、何はともあれ野菜がきちんと作れなければいけませんので、やっぱり作付計画はその中でもとても時間を使うことの一つです。
畑の面積を有効活用するためにも、この時期からだいたいの1年間の作付を考えたりします。
これからの春夏野菜はもちろん、それらが片付いた時期から何を畑に植えるのかといった段取りをざっくりとですが考えたりするというわけです。
それを考えるには、今年をどんな風に過ごすかという大きな視点も必要になってきます。
何てことを色々と練り始めると、気付けば、あれもう2月になるやん!!
夏野菜の播種の時期が来てるやん!!
ってことで、実はそろそろ微妙に焦りモードになっていたりもします。
まずはこれからの春夏です。
春に向けての葉物野菜の段取りと、すでに畑にいる春キャベツやソラマメなんかの豆類の世話も大事なことです。
それと、トマトやナス、ピーマン、パプリカあたりはそろそろ種をまく時期に来ているのです!
2月に種を蒔いて、暖かいハウスの中で、更に温床マットという電気で温めるマットを下に引いて、そしてその状態で夜にビニールトンネルを被せて、そこまで温めて、やっと4月中頃に植え付けられる大きさの苗になります。
ちなみにこの行程はとても大変で、設備もいるので、あらい農園では苗の専門農家さんにお願いしています。
その苗が順調に育って、やっと6月に収穫開始という事で。。
だからそろそろ種を蒔くための準備になるのです!
どんな品種にするか。何本くらい植えるか。などなどを考えて種を購入していきますので、今まさにそれの真っ最中なんです。
そんな中、今年試しにしてみようと目論んでいることが一つあります。
それがこちらです。
これはですね、ハウスの中で昨年の秋まで頑張った後に寒さで枯れたパプリカの木です。
見た目はこんな感じなのですが、きっと根っこはまだしっかり生きていて、暖かくなったらまた歯を茂らせて花をつけて、たくさんの実をつけてくれるんじゃないかと。。
パプリカは最初にピーマンみたいな緑色の実がついて、それが時間とともに熟していき、完熟になった姿が、あのきれいな赤や黄色なのです。
この完熟するまでの時間が結構掛かるので、おそらく夏野菜の中でも収穫の開始が一番遅いくらいになるのです。
もし、今この状態のパプリカが暖かくなるとまた元気になってきたなら、最初のスタートが段違いに早くなるので、収穫開始もとても早くなるんじゃいないかと期待しているわけなんです。
もちろん、これがうまくいかない場合を考えて、今は作付計画を考えていますが、これがうまくいったなら、今年はまたきっとパプリカ祭りにできるかもです!
まぁ期待しすぎず、けど楽しみにしながら待ちたいと思います。